ここに書いて秘密もへったくれもないが、気分はそんな感じである。昨日つぶやいたとおり、日曜日は「全日本ロードレース」最終戦会場の鈴鹿サーキットにいた。毎年第1日曜日に設定されているから「全日本大学駅伝」とかぶる。プレスルームでちょこちょことチェックをしながら、奇しくも二つの「全日本」を毎年楽しむのだ。そして僕は気づいてしまった。5区が鈴鹿サーキットの至近であることに。
大会のホームページを見ると、10時半頃が通過予測になっている。鈴鹿サーキットのタイムスケジュールと照らし合わせると、その時間帯に僕の取材対象レースはない。11時20分が第1レースのスタートなので、観戦して戻ってきても余裕しゃくしゃくである。かつて蒲田に住んでいたことがあり、この頃はほぼ毎年観戦に出かけたが、20年以上前ということになる。行けると判断してからは、例年以上に戦力分析をしてワクワクしながらその日を待った。
青学推しの僕ながら、この距離で戦う「全日本駅伝」は駒沢絶対有利だろうと予想せざるを得なかった。が、予想を遥かに上回る完璧なレースだった。というよりも、4位までが大会新記録ってどんだけ大学駅伝のレベルが上がっているんだと思わされる。青学の原監督がレース後に、昭和が終焉して新時代に突入したとコメントしたが、駒大はとんでもなく速かった。さてさて、本丸の箱根はどうなるだろう。駒大の勢いはチームにとって完全なる追い風で、優勝候補の筆頭に挙げられるが、どっこい僕は “推し” を差し引いても青学を筆頭とさせていただこう。その理由はもう少し迫ってからつぶやくネタに取っておく。
そもそも駒大の大八木監督は大好きだし、去年3年生にしてキャプテンの重圧の中でがんばった、田澤選手の大ファンだ。RADWIMPSの野田洋次郎さんも大ファンだ (笑) 。が、そのまさに異次元の走りを見せた田澤選手に対して、14秒差で入った青学の 近藤選手がいい。箱根では2区で一騎討ちが見たい。“男” 大八木監督はきっとここに置くだろうが、原さんはいろんなパターンを考えるだろうな。でもここは大学駅伝ファンのために、4年生同士でラストとなるエース対決をぜひお願いしたい。読んでますか、原監督っ!! 去年の箱根2区では56秒差で敗れている近藤選手だが、距離は箱根より短いながら14秒まで詰めている。この流れから最後の最後で意地を見せる。そうなったらものすごい量の涙が流れるな。
大会関係の車や監督を乗せたバスが通過して、いよいよ僕のポイントに駒大のランナーが来た。速い。感動的に速い。そして青学は去年の箱根で大活躍した 岸本選手だ。記憶にしっかりと残っている選手だからなおうれしく、目一杯の拍手を送ったのだった。
生中継を録画しておいた。奇跡的な偶然とも思えたのが、トップからたまたまカメラが岸本選手にいったとき、枯れた昭和40年男が映っていた。全国デビューだぜ。ねっ、秘密もへったくれもないですよね。