原田真二さんに酔いしれた夜。

昨日は副編の 竹部と、原田真二さんのライブに出かけてきた。バンド演奏のはずだったのが、メンバーのトラブルで急遽 ソロでのアコースティックライブになったが、これがこれが見事なロックショーだった。

 

俺たち世代にとって原田真二さんといえば、『ザ・ベストテン』の20位内に3曲同時ランクインさせたことがやはり強烈すぎる想い出だろう。デビュー曲の「てぃーんず ぶるーす」から「キャンディ」、そして「シャドー・ボクサー」と ’77年の秋から冬にかけて立て続けにリリースした。それらが ’78年の1月からスタートした『ザ・ベストテン』で大暴れして、トドメ (!?) となるビッグヒットが春リリースの「タイム・トラベル」だった。凄まじいまでのデビュー快進撃を19歳にして成し遂げたのだ。大阪でグダグダとブルースしていた僕の19歳とは、まるで大違いである (苦笑) 。

 

原田さんのメロディは極めて洋楽的だった。当時ではまだ珍しかったレベルとでも言えばいだろうか、ここまで洗練された洋楽的メロディを俺たちは中坊にして知ることになったのだ。そこに松本 隆さんの歌詞が乗っかっているわけだから、ヒットしないはずがない。その後、松本 隆さんの歌詞から離れて自作するようになると、そのすば抜けたメロディセンスの上に、ロックが被さる。昨日のライブでも、アコースティックライブと呼んでいるが大人しいものではまったくなく、完全なるビートロックな演奏で、当時よりもハスキーになった声とあいまって、上質で激しいロックコンサートを楽しめた。

 

広島出身の彼だから反戦への願いは強く、現状を嘆き、誰もが何かを発していかないとダメなんだと強く強く叫んでいた。そんな Love&Peace の伝道者であり、ロッカーなステージ上とは打って変わり、終了後に挨拶に行くと7歳上の普通の兄貴になっていた、優しい笑顔で迎え入れてくれたよ。

 

昨日はデビュー45周年ライブとのことで、還暦上等をもう軽〜く超えてるってのにこれだけパワフルに歌うのかと涙ものだった。ピアノもギターもものすごく攻め込んでくるし、サウンドは本当に若々しい。こうした兄貴の姿は勇気がもらえるし、終了後の竹部とのビールが極上だったのは言うまでもない。ありがとう、真二さん。中坊の頃の原田さんで止まったままの皆さんには、この “ロック” を体感なさることを強くオススメする!!
 

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1件のコメント

  1. 僕らと同じ世代です。
    デビュー当時の衝撃度は、間違いなく、サザン並でした!
    その後は???が、残念ながら、一般的評価なのかも?

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