身体が鉛のように重い。だが、心は軽くてカラッと晴れた秋空のごとく、一点のくもりもない今日だ。朝はえらい二日酔いだったが。
何度もこのつぶやきで騒いできたが、昨日は静岡県牧之原市のさがらサンビーチというご覧の海水浴場で海岸清掃イベントを開催した。11時30分に清掃を終了して、ほぼ2時間半にわたってステージイベントでしゃべり続けた。「バイク乗りから始まる地球愛護活動 ラブ・ジ・アース」の 20周年記念開催で、普段どおりにやろうと思っていたのだが、やはり相当力が入ってしまったようで、久しぶりに見事なまでに喉が潰れている。もんたよしのりさんのようだぜ。
バイク競技、トライアルの日本チャンピオンと2位の、小川・黒山両選手や、バイクレースの世界最高峰クラスであるモトGPにスポット参戦した 渡辺選手に、元SKE48でアイドルしていた 梅本まどかさん、国内バイクシーンの黎明期に大暴れした キヨさん・和田さんコンビと、豪華なゲストと次々にトークをこなした。20周年記念ということで、チャリティオークションやじゃんけん大会に使う賞品を協力各社がドッサリくれたもんだから、終わらない終わらない。予定よりも1時間もオーバーしてしまうという、イベンターとしては褒められたもんでない進行だったが、ほとんどの参加者が帰ることなく付き合ってくれた。
20年前、まだ37歳だった自分と何度も対峙した。事務所はまだ赤坂にあった。まだ『昭和40年男』は生まれていなかった。1日3時間寝れば体調バッチリで仕事ができた。朝まで飲むこともちょくちょくあったが、今の僕はほとんどそれをしなくなった。20年とは大きな大きな時間なのだと、何度も考えさせられながら前日は準備を進めた。そして、明日が20周年記念なのかと思うと涙がたくさんあふれた。おかげで本番では乾いていたようで、みなさんの前で不覚をとることは避けることができたが、清掃後のキレイになった写真の砂浜を見ていると一人でまた泣いちまった。ったく、歳をとると涙もろくて困る。
このイベントは他のバイクイベントに比べると参加者は少ない。昨日は800人だった。が、善意の拍手は何千人クラスの大きさだ。圧が違う。拍手に魂がこもっているかのようで、ほんとに我ながらよく泣かなかったものだと褒めてあげたい。『昭和40年男』読者を名乗ってくださったのは2名だったが、きっとシャイな読者さんがたくさんいいた… と思っておこう。今宵も読者イベントの「浅草秘密基地」なのだが、この喉ではジャイアンになるのはちょっと難しいかもしれない。でもね、こちらにも皆さん来てちょうだいな。