昭和40年男が生きる道。

最新号の動きが気になる日々だ。現状ではネット販売比率はまだまだ小さく、9割以上が書店からの流通となっているから情報をつかむのにどうしても時間がかかり、なんとも歯がゆい。最終的な結果が出るのは発売日から約3〜4ヶ月後で、このご時世にどうなっているのかと信じ難い話だが、販売の現場である書店店頭を見ればそれも仕方ないと納得することだろう。街のアチコチにあった本屋さんは次々と倒れてゆき、書店は大型化が進んだ。大型書店にとっては在庫量が最大の武器となっていて、棚には賞味期限を過ぎても刺さっている雑誌をよく見かける。雑誌は返品のできる商品であり、ならば欠品させるよりはいいとの判断がなされる場面が多い。そこにできるだけ返本を少なくして、効率よい配本をしたい問屋とのせめぎ合いがあり、できるだけ多くの販売機会を得たい我々メーカーサイドの思惑と複雑に絡み合って流通が形成されている。このシステムはもう10年以上前からあと3年ともたないといわれ続けながらも、とって変わるシステムは構築されていない。まあ、今の日本のビジネスシーンのアチコチで起こっていることですな。

つい先日に、音楽レーベルの方と議論できる機会があった。偶然にもタメ年で、その仕事ぶりにものすごくシンパシーを感じた。熱を込めてつくった過去の作品を今によみがえらせる工夫と努力の数々を熱っぽく語る姿は、まさに熱いぜBABY。まったく諦めていない。音楽の力はまだまだ絶大であり、現在のデジタル環境はむしろ武器にしていけばいいのだと言い切る。一部であるが今のユーザーは変化してきていて、情熱のこもったものにはむしろ本質を感じてくれやすくなったという。かつて100万枚のヒットが次々と出たと過去ばかり追いかけて、それがあまりにも困難だと持っている力を諦める人間が、業界内に多すぎることを憂いていた。

僕の周囲にも諦めから入る人間が多く、僕はいつもまるで祭り好きのおバカさんである。ただ心の中では上等だよと繰り返していて、自分の居場所に対して諦めを口にするようなヤツには負けたくない。うれしいシンパシーは、今後コラボ企画になっていくかもしれないとワクワクしている。みなさん、ドンドンひっくり返しましょう。諦めるのはあと100万年先でいいからさっ(笑)。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で