手は緩めない。前へ前へと進む僕に安穏の日はない (ウソ) 。大好評シリーズの『昭和40年男 総集編』が 17日 (月) に発売となる。で、本日よき友を引っ張ってくる日である (友引) からして、恒例のタイトルで発表するのだ。次号の表紙はこれじゃーっ!!
ただモノを並べただけと言うなかれ。緻密な計算を施しながら (ホントか?) 、散々悩んで作り込んだ。ここに至るまで多くの時間を要し、変更を繰り返して、今となっては大満足の表紙である。
どれもこれも、多くの方が一度は手にしただろうモノを選んだが、このカウンタックだけはちょっぴり遠いかな。が、当時の象徴としてはいいビジュアルだなと採用した。ウォーターラインシリーズは夢中になって組み立てたし、マブチモーターの箱を見ると今でも興奮するじゃないか。ただ僕は、ここに採用している仮面ライダーベルトに悲哀がある。
ある日のこと、親父がドヤ顔で仮面ライダーベルトを買ってきてくれた。それも弟の分と2本である。誕生日でもないのに買ってきてくれたのは、カメラを向けるたびに変身ポーズをとる兄弟をおもんばかってのことだったのだろう。テレビCMでお馴染みの、この表紙で採用した風車が回るモノを当然ながら期待していた僕だったが、やや不安に思ったのは包みが小さめだったことだ。開けると心はガラガラと打ちひしがれた。それはあまりにも貧弱な、そして風車は手動で回すタイプだったのだ。だがそのベルトに親父の精一杯の愛が注ぎ込まれていたことは、子供心に強く理解できた。どうだ、買ってやったぞという満面の笑みもまぶしかった。打ちひしがれつつも、それらを受け止めながら複雑な気持ちでいる僕の横で、弟は無邪気に喜んでいるのだ。3つの歳の差が、とてつもなく大きいことを知った。そんな全てのシーンが鮮やかにフラッシュバックする、“本物” の仮面ライダーベルトを表紙のメインに据えたのをどうぞご理解いただきたい。
てなわけで (!?) 、週明けはこいつを手に取って立ち読みしてくだされ。いつもつぶやくことながら、総集編は過去記事を集めて作っているから、ここの読者さんならきっと全ての記事が本棚にあるはずだから買わなくともよい。でもね、点在した記事をまとめるとこうして立派な一冊になることには、お付き合いいただきたいのだよ。月曜の書店で、くれぐれも傷めないように丁寧に扱ってパラパラしてちょうだい!!
p.s. 今週土曜日の読者の集い「東京麻布秘密基地」の最終案内だ。定員まであとわずかとなってきて、申し込み締め切りは今日いっぱいだ。ファイナルアンサー? そこのあなた、ここから申し込みでしょ。女性のエントリーも多いから、ご安心してお越しくだされ。週末をめいっぱいのガハハで過ごしましょう!!