【タメ年たちの大活躍!】映画監督・樋口真嗣が『特撮博物館』の副館長に。

右から樋口真嗣、庵野秀明、鈴木敏夫(映画プロデューサー/スタジオジブリ代表取締役)

昭和40年生まれの映画監督・樋口真嗣が、7月10日から10月8日まで東京現代美術館で開催される特別展『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』の副館長を務める。

樋口は1984年に映画『ゴジラ』の助手として映画界入りをし、アニメ制作会社ガイナックスで『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などのアニメ作品の制作を手がけた。そして95年には『ガメラ 大怪獣空中決戦』で特技監督を務め、日本アカデミー賞特殊技術賞を受賞。05年の『ローレライ』で監督デビューをはたした。最近では映画『のぼうの城』の監督を務めている。

その樋口が今回“副館長”を務める同展は、日本のお家芸でもある“ミニチュア特撮”の魅力を多角的に紹介するという展覧会で、ミニチュア特撮の魅力を後世に伝えることを目的としている。というのも、昨今、特撮は、デジタル技術の発展と共に形を変え、その価値を見直す岐路に立たされており、それとともに、特撮の語り部であり、貴重な財産であるミニチュアや小道具などは、破棄され失われつつあるという現状にある。そこで、特撮のこうした状況を何とかしたいとかねてから考えてきた映画監督・庵野秀明が、“館長”に、樋口が副館長となり開催に至った。

会場は、映画制作現場をイメージして作られ、怪獣映画やSF映画、戦争映画、さらにヒーローが活躍するテレビ番組などで実際に使用された貴重なミニチュアやデザイン画など約500点が展示されるほか、スタジオジブリ最新特撮短篇映画『巨神兵東京に現わる』が上映される予定だ。

この上映される短篇映画『巨神兵東京に現わる』は樋口が監督を務め、庵野秀明(同展の館長で映画監督・アニメーター/代表作『新世紀エヴァンゲリオ』『ふしぎの海のナディア』)が企画するというかたちで実現したもの。宮崎駿監督の映画『風の谷のナウシカ』に登場する“火の7日間”で世界を焼き払った人型人工生命体“巨神兵”を主人公に制作され、CGは一切なしの特撮の技術だけで作る。樋口は映画制作にあたり「絶賛、作っています!5分以上、10分未満の長さになると思う。いまはその間を行ったり来たりしている。(伝えたいことは)やっぱりミニチュアで作るのは楽しいですよ。ミニチュアを作るのは楽しいよっていうことを伝えたい」と話している。いやがうえにも期待の高まる企画展。ぜひ足を運びたい。

■樋口真嗣(@higuchishinji)on Twitter

■公式HP『すきまきらい日誌

■『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

開催日:7月10日〜10月8日

場 所:東京現代美術館

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2件のコメント

  1. 私がミニカーの世界にハマったのも、ごくごく単純に「楽しい」と思えたから。
    手のひらに載せて、机の上に置いて、目線を落として合わせれば見えてくる世界がある。
    気付けばその世界に肉体ごと入り込んでいる。
    だから実感として楽しい。
    恐らくCGは、どうしてもディスプレイの枠内と外の日常がミックスせず、精神は入り込めても肉体が溶け込めないのではないか。その隔離された世界の楽しみ方が、私にはまだピンとこない。
    ミニチュアは、ズバリ、リアルに楽しいです!

    • そうなんですよね、リアルのよさってありますよね。

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