メルセデス・ベンツは、2シーターオープンカー・SLKのハイパフォーマンスモデル『SLK 55 AMG』を発売した。
新開発の5.5Lの排気量を持つV型8気筒直噴エンジンを搭載。従来モデルに比べ最高出力を約17%、最大トルクを約6%向上している。また、気筒休止システムやECOスタートストップ機能の採用によって、燃費性能を従来モデルより70%以上も向上しているという。
今回、新たに搭載された気筒休止システムは、2、3、5、8番シリンダーを停止し、燃費を大幅に低減しようとするもの。同様のシステムは、F1のV8エンジンにも採用されており、低速コーナリング時やセーフティカー出動時、ピットストップ時などに、8本のシリンダーのうち2本または4本を停止するという。
気筒休止は“C”モード走行の場合に800~3,600rpmという広い回転域で動作し、そのON/OFFや動作中のシリンダー数(4気筒または8気筒)は、インストルメンタルパネルに表示される仕組み。4気筒モードでも最大トルクは230Nmと十分なレベルで、より大きなパワーが必要となり、パーシャルロード域から出た場合は、2、3、5、8 番シリンダーが起動する。モードの切り替えは瞬時に行なわれ、エンジン回転数3,600rpmの場合、切り替えに要する時間はわずか30ミリ秒とのこと。気筒休止時には、休止シリンダーのバルブはすべて閉じた状態となり、同時に燃料供給と点火も停止される。
走行性能、燃費性能共に強烈なパフォーマンスを備える『SLK 55 AMG』、価格も1,090万円と強烈だ。