昭和40年生まれの騎手・中舘英二が5月6日に新潟競馬場で開催されたレースで、4番人気サンマルヘイローに騎乗し1着で勝利した。
中舘は中学在学中に騎手を志し、卒業後、中央競馬の騎手養成長期課程に入所。1984年に騎手免許を取得。同年3月に初戦でデビューし、5月に初勝利を挙げ、これまで3度の年度表彰を受賞したヒシアマゾンなどに騎乗し、GI級競争4勝、通算1,500勝以上を挙げている。
その中舘だが、今年2月19日に騎乗馬がレース中に急性心不全となり、最後の直線で落馬するというアクシデントに見舞われた。その際、第6、7、8胸椎を圧迫骨折し、全治3ヶ月という診断で、一時、療養のためレースから退いていた。しかし中舘は驚異の回復力をみせ、2ヶ月余りで復帰。再び競馬に乗った。復帰第一線を終えたとき中舘は「これだけ長期で休んだのは初めてのこと。今回のことで、普通に馬に乗ることがどれだけ大変か、あらためてわかりました」と語っている。
そして今回、新潟で開催されたレースで勝ちタイム56秒9、次点の馬と2馬身差をつけ勝利を挙げた。レース後、「手綱を抑えたまま、ものすごく楽に行けました。前にいたヨアケを目標にしていましたが、思ったほどではなかったので進路を変えて出て行きました。今日は楽なレースでした」とコメントを残した。
騎手という職業はスポーツ選手としては長寿な方だと言われている。落馬という危険が常につきまとうが、50代の40代の騎手が現役で活躍している。サッカーや陸上などのスポーツ選手が体力を要求されるのに対し、騎手は“技術”が占める割合が高く、その点で選手寿命も長くなるのだそう。中舘の今後ますますの活躍に期待したい。
■中舘英二オフィシャルブログ『“逃”稿日記』
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