欧州日産は、コンパクトクロスオーバーSUV『ジューク』に、同社の『GT-R』に搭載されているハイスペックエンジンを移植したスーパーSUVを限定生産すると発表した。
『ジューク』は、SUVとスポーツカーをクロスオーバーさせた新ジャンルのコンパクトカーで、独特の内外観デザインが目を引く3ドアハッチバックモデルだ。通常は1.6Lエンジンを搭載している。このジュークに、なんとあの『GT-R』のエンジンを搭載してしまった冗談のようなモデルが『ジューク-R』である。
昨年より同社のワンオフプロジェクトとして開発が進められていたが、今年の1月にドバイの24時間レースのペースカーとしてお披露目したところ、大反響となったそう。そこで好評につき販売を決定してしまったというわけだ。
パワーユニットは、545馬力を発揮するVR38DETT型3.8L V型6気筒ツインターボエンジン、独立型トランスアクスル4WD、そして6速デュアルクラッチトランスミッションまでそっくりそのまんま移植。まさに世界最速のクロスオーバーマシンとなっている。
この夏にまずは3台のジューク-Rを引き渡す予定となっており、要望があれば追加生産も行うとのこと。日産という大メーカーがこうした無謀な試みを行うのは実にめずらしいが、ユーザーとしては大歓迎。どんな走りなのか、一度乗ってみたいが、ムリだろうな。せめて日本でも実物の走りを目にする機会があるといいのだが。