発売までもうあとわずか。印刷作業のすべてが今日終了する予定で、明日には手元に届きそのまま全国へと旅立っていく。13冊目となる次号はみなさんにどう受け入れてもらえるのだろう? 期待と不安がまさにごちゃ混ぜになっている。
ここ数日続けている大編集後記を、今日もお届けしよう。今回の特集テーマは『ライバル』で、俺たちが熱くなったライバル関係から今一度学ぶべき部分を探ろうとの主旨だ。メインに据えたのが『あしたのジョー』で、これを受けてパート2ではカウンタック vs BBの対決に始まるプロダクト対決を並べた。さらにパート3はなににしようか? 『昭和40年男』としては、やはりヒーローものは欠かせないと、チョイスに入ったものの当然のことながらカンタンに決まらない。議論を繰り返し、まずこれだっ!!となったのはキカイダー vs ハカイダーだった。ヒーローもののライバルはいくつもあるが、ハカイダーほどハラハラさせられた強いライバルはいないのではないだろうか。2人の因果関係も面白いし、相当数の昭和40年男が見ていたことだろうと決定した。
実力伯仲でぶつかり合った2人をテーマに、もう一組入れようと探した。ゼットンやバルタン星人なんかも議論にあがったが、キカイダーとややダブる感じがある。そこで浮上したのがガンダムの世界だ。宇宙をテーマにした特集を組んだときに登場しているものの、宇宙戦艦ヤマトとの併せ技だったし、どちらかといえばヤマト6割といった内容だった。『昭和40年男』で、初めて本格的に取り上げることになった。これは、僕がガンダムをまったく知らないところが大きいだろう。おーっ、今皆さんから非難の声が一斉に届いた気がしたよ。避けていたわけじゃないが、知らないから企画に入りづらくなるのは当然のことだ。
ここで皆さんに問いたい。ガンダムは昭和40年男にとっては微妙な存在じゃないか? 僕の周囲でも夢中になっているヤツはほんの一握りで、10人に1人にも満たないくらいのイメージだ。ただ、その1人の入れ込みようったらものすごくて、今に至っても当時ハマった連中のガンダム熱といったら凄まじいものがある。ストラト vs レスポールを取り入れたのも、少数とはいえその熱量の大きさはページにして送り込む価値が十分にあるとの判断だ。ガンダムも同じ価値を見出した。対になるのがキカイダーで、昭和40年男にとって大多数が楽しんだ世界だからバランスがよい。よーし、これでいこうとなり、編集足立によって熱いページが完成した。台割り(本の企画をすべて書き込んだシート)に、アムロ vs “シャー”と書いて笑われたほど、ガンダムの世界にうとい編集長ですが…。
私も『ガンダム』は全く知りません。「アムロ行きま~す!」も芸人の物真似で知ったくらいです。
逆にキカイダーは、幼心に不完全な『良心回路』でしたか?などという、繊細な主人公に同じく繊細な私は、共感したものでした。でも「キカイダーを破壊せよ~♬」のテーマに乗って登場の『ハカイダー』の方が好きでした。
単なる敵役では無く『ライバル』は決まってクールで一匹狼、そしてテーマソングで登場『ハカイダー』『タイガージョー』『力石徹』なのです。
ただ『キカイダーゼロワン』では、ハカイダーが軍団になって、さらに連中がちょっと馬鹿っぽくなってたのが残念でした。
そして『ビジンダー』の志穂美悦子が綺麗でした。
『ビジンダー』と『キューティー鈴木』は納得できても『ビューティーペア』の『ビューティー』だけは腑に落ちない。。。失礼しました
そうなんですよ、ゼロワンにおけるハカイダーは、子供ながらすっかり冷めてしまいましたよね。同感です。
制作が名古屋テレビだったからか、放映当時に中学2年生という微妙な時期にもかかわらずリアルタイムでみてたやつが結構まわりにもいたような。
再放送は友達と分担して全話をテープに録音(録画は出来なかった)して、みんなでまわし聞きもしたなぁ。
最近になって、中学時代の友人と飲む機会があって昔の話題になって、でもそんな席ではガンダムの話題は出ず、じゃぁ、みんな無関心なのかというとお台場のガンダムについてはfacebookで盛り上がったり。
そんな感じで私のまわりにはガンダム好き結構います。
それから、ガンダムのありとあらゆる書籍を収集しているガンダム蔵書(http://www.ne.jp/asahi/g-book/zousho/)の人もタメ(昭和40年生まれ)のはずです。