飲食チェーンに限らず、どんなビジネスも常に熾烈な戦いを強いられる。コンビニの3大チェーンは、同ブランド同士でも至近にあったりして、いつの間にか無くなっていたりするのを見させられる。雑誌の世界も大変で、『昭和39年の俺たち』なんてのが出たときはビックリした。そんな中でもこの写真のように、牛丼の3大チェーンの戦いは極めて熾烈だ。
我が街・浜松町が誇る増上寺大門そばのここは今日のタイトルのまんま、毎日毎日24時間のバトルなわけだ。「やったねパパ、明日はホームランだ」な気分で出かけたのに、ついつい大好きな松屋のカレーになったりする。僕の中でもライバル関係な2店がこんな位置関係になっているのは、申し訳ない気持ちながらありがたい。店舗サイズも同じくらいの小型店で居心地もよろしいが、やってる店サイドは企業努力の積み重ねで存続しているのだ。
それをまさしく言っちゃっているポスターを発見した。すごいコピーだ。新しくなったタレは、公式サイトをのぞくと32代目とある。そうなのかと唸ると同時に、牛丼は吉野家ひと筋の僕ながら、そんな歴史とこの直球ど真ん中の覚悟に敬意を払わなければ、昭和40年男の名折れってもんよ。松屋によると昨日の10時から順次となっているから、来週あたり勝負に出ることにしよう。
そして一杯の丼を平らげる度に、いつも彼らの戦いに頭が下がる思いだ。そう、戦いに込められた意味はこの円高の中のコストにも向けられているのだろう。物流費や光熱費の高騰や人件費も含め、この一杯を味噌汁付きで380円で提供していることこそが戦いである。安すぎる。昨今の欧米だったら、ウチと同じ780円でも安いと喜ぶのではなかろうか。そう、『昭和40年男』一冊で吉野家と松屋双方の牛丼が楽しめてしまうのである。その価値があるのかと、僕の中でもいつも戦わせる。牛丼は僕のよきライバルなのだ。食ってやる (笑) !!