今日も元気に 最新号 (vol.75) のご紹介、大編集後記をつぶやかせていただく。
「壁に貼れ!」とタイトルされた昭和ポスター展のページは、見覚えのあるものが多く楽しい。みなさんは自分の部屋にどんなポスターを貼っただろうか。右下にレイアウトされている僕にとっての永遠のアイドル、桂木 文ちゃんのこのビジュアルはハッキリと記憶にあって、当然ながら持っていた。だが、親と同居の家の壁に貼れるわけがなく、『GORO』に挟み込んだままだったと記憶している。そしてこのGOROと石野真子さんのセミヌードグラビアが掲載された宝物は、ある日お袋 (おそらく) によって葬られたのだった。
ポスターといえば思い出すのが、昨日もつぶやいた、初めて買った クイーンの『ジャズ』に封入されていたポスターだ。ご存知の方も多かろう。アルバムのファーストシングル「バイシクル・レース」のイメージポスターで、たくさんの美女たちがヌードでチャリンコにまたがっているものだ。初めて自分のお金で買ったLPレコードに興奮したのと、どうだおいらは英語の曲を聴くんだぜと親にアピールしたかったのだろう。家に帰ってターンテーブルにのせる前に、まずそのパッケージを広げて自慢したのだ。そこにピンク (確か) の折りたたみが入っていて、開くとこともあろうにヌードポスターだったのだ。四畳半の居間には、極めて不穏な空気が一瞬にして充満した。さて、聴いてみようかなとそのピンクの紙だけを親の前に残して、2階の子供部屋にこもった。まだ中1のガキに「忘れ物よ」とは言ってくれるはずがなく、そっと戻してくれるはずもなく、この件は何もなかったことになったのだ。
後悔した。壁に貼るはずはないが、自分の部屋で観賞するには夢のようなポスターだ。一瞬しか見ていないものの、瞳には焼き付いていて今も離れないのさ。フリーズした時間と共に、中1の新年を飾る出来事になってしまった。
もう一つは、まだ洋楽に触れる以前のことだ。友人宅に貼ってあったベイ・シティ・ローラーズのポスターがえらくカッコよかった。厳密な表現をすると、洋楽系のポスターを貼っていることがカッコいいと思ったのである。真似してみた。どこで手に入れたのかは記憶にないが、ベイ・シティ・ローラーズのポスターを手に入れて部屋に貼った。するとなんだか大人の階段をグーンと上った気がしたのである。ポスターだけでなく聴くべきなんだと洋楽の世界に入り込んだのも、最初はその行為がカッコいいと思ったことも大きな要因だったように今さらおもふ。あーあ、またまた時間の長旅に出ちまったよ。くどいようですが、みなさんご一緒に!!