米国の自転車ブランド・スペシャライズドが、250Wという強力なモーターアシストを内蔵するスポーツ電動バイク『スペシャライズド・ターボ』を発表した。
電動自転車は、パナソニック、ブリヂストン、ヤマハをはじめとする国産メーカーからも多数リリースされているが、これらは電動アシスト自転車というネーミングからもわかる通り、乗り手が漕がなければモーターは動かない。あくまでもアシストにとどまっている。
『スペシャライズド・ターボ』は、漕がなくても高速で走れるEバイクというカテゴリに属する製品で、日本国内では電動バイクとして原動機付自転車に分類される。たとえば、ヤマハのEC-03や、スズキのe-Let’sと同じカテゴリである。ところが、写真を見てもらえれば一目瞭然、明らかにオートバイというよりは自転車。その意味では原動機付自転車という言葉に最もフィットするといえるが、とにかく、日本で走るためにはウィンカー、ナンバー、そして運転者の免許が必要となってしまう代物だ。
バッテリーは342Whの容量を持つリチウムイオンタイプで、アルミ製フレームのダウンチューブに装着する。2時間でフル充電が可能で、バッテリーの盗難防止のためかフレームをロックするキーが付属している。リヤハブに搭載されるダイレクトドライブモーターは250Wの出力を持っていて、最高時速は45km/hを発揮するという。ギヤはリヤディレーラーのみの10速、ブレーキは前後ともにディスクブレーキが装備されている。フロントとリヤにライトが内蔵され、ANT+に対応したサイクルコンピューターも搭載。もちろんどちらの電源もメインバッテリーから供給される。さらに、ブレーキレバー操作で作動する回生ブレーキシステムも搭載されており、ブレーキレバー操作で細かくパワーを回収できるのはありがたい。
現在のところ法規上の敷居が高いためか日本での販売は難しいようだが、非常におもしろそうな代物。こんなアシスト自転車があれば、ぜひ乗ってみたいところだ。
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