昭和な立ち食いそば店のススメ!!

赤坂見附交差点にほど近い場所で打ち合わせがあった。終了してふと思い出したのが立ち食いそばだ。銀座4丁目交差点ほどではないだろうが、赤坂見附交差点という一等地にそこはがんばっていた。赤坂にあったオフィスが、15年前に今の場所に移って以来食っていないしょっぱい味を思い出し、さすがにもうないかなと半ば諦め気味に足を向けたのが写真の店だ。つまり、どっこいこの地で営業していたのである、パチパチ。

 

隣の居酒屋さんと店内がつながっていて、早い時間だと座って食べられる立ち食いそば (!?) だ。券売機で野菜天そば 390円 (かき揚げも一緒) をセレクトして電話で話し込むおばちゃんに渡す。話し中だから小声で「そばでお願いします」と伝えて、温め終わるとやはり小声で「春菊で」と伝える。結局電話が続いたままこの一杯が完成した。うんうん、昭和らしくてよいね。

 

まずはつゆ。「しょっぱ」と声に出そうなくらいの塩分を全く控えてない、真っ黒出汁が真っすぐに昭和である。立ち食い店では、あれば必ずオーダーするのが春菊天そばだ。サービスといえばいいのか揚げ玉が入っている。それでもギトギトに感じないのは、真っ黒つゆのおかげだろうか。いやあ、うまいうまい。チェーンでない立ち食いそば屋が減少の一途で、こうしてがんばっているところはやはり応援したくなる。おばちゃんの「いらっしゃい」の声も聞きたいし。

 

大満足なのだが、この価格で提供するのは大変だろうなとつくづく思う。しかもくどいようだが赤坂の一等地であり、土地代を考えたら390円はあり得ない。自社物件か? わからんがともかくいい気分で店を出た。しょっぱいのがお好きな方はぜひ立ち寄るべき、昭和の香りが満載の立ち食いそば店だ。そして思い出したのが、三ノ輪の立ちそばの名店「雪国」で、を立ちそばジャンキーへと誘った罪深き店だ。がんばっているといいなあ。
 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で