16時間断食をゆる〜く生活の中に取り入れている。僕の場合、夜が遅いから朝と昼を抜いてはい達成となる。評判どおりきつくないし、お腹の調子がすこぶるよい。ゆる〜くとしたのは、あまりがんばりすぎると続かないので週に2、3回にしているからだ。以前は年に2回の72時間断食なんて苦行をこなした。あれはあれで奇跡のような効果はあるのだが、おっさんにはやはりキツ過ぎてここ何年もやっていなかったところ、友人から16時間を教わってやってみたら72時間ほどではないものの続けられるし体調はすこぶるいい。
昨日のことだ。さっ、今日も16時間だなと元気に出社しようとしたのだがどうしてもラーメンが食いたくなった。ありませんか? 前日呑みすぎて醤油ラーメンのスープが無性にすすりたくなることが。こうした時に我慢しないことも大切だと自分を正当化する。そして便利なことに、朝ラーが食える立ち食いそば屋が浜松町駅にあるのだ。コインを入れて券売機のラーメンを探すとガーン。ラーメンとチャーシューメンのみが販売中止になっているじゃないか。しょうがない、ラーメンはないけど 一昨日つぶやいた「小諸そば」でネギだくかけそばにしようと足を向けたらガーン。会社至近の店舗は土曜に営業していなかった。で、仕方なくコンビニに寄った。セブンびいきの僕なのだが、小諸と会社の微妙な位置関係からローソンへと誘われたのだった。
そして選んだのが写真の品だ。ミートソース以外にも、ナポリタン、明太子、カルボナーラもあったが、やはり大好物はこれだなと迷わず選んだ。うんうん、ローソンもなかなかやるなと唸った。甘ったるくないし麺もアルデンテとは言わないまでもコシはある。おにぎりもふっくらとしていてなかなかよい。つくづく思うのはコンビニの進化だ。昔のおにぎりと比べたら月とスッポンだし、これでもきっとまだまだ改良を加えていくのだろう。
醤油ラーメンが立ち食いそばになり、ゴールはミートソースかあ。ふと、ガキの頃にそれぞれ衝撃を受けた味を求めている気がした。三河島のハルピンのラーメン、三ノ輪の雪国のかけそば、そしてお袋が店で食って感動して真似てみたと煮てくれたミートソース。それぞれ忘れ難い味が舌に残っている。そう考えると、お袋のミートソースの方がやはりうまい。そして、それをおそらく超えているものの、気持ちはあの日のお袋の味を追いかけている僕のミートソースの方がうまい。作り手との距離ってのは、近い方がいいに決まっているのだ。これは人間である以上、永遠に変わらないことだろうな。だがしかし、その距離を縮めようとするのも企業努力である。な〜んて壮大な旅を楽しみながら、うまいうまいと頬張った朝だったのさ。