ロッド・スチュワート。

繰り返すが、中1のとき突如としてロックに目覚めた俺。
クイーンに続き自分で買った2枚目のLPレコードは、
ロッド・スチュワートの“スーパースターはブロンドがお好き”であることは前述したとおりだ。
トラ柄の衣装をまとって歌う“アイム・セクシー”が、
沢田研二が100倍かっこよくなったように見えて買ったのだ。
ロッドスチュワート

だが、評価としてはどちらかといえば失敗だと感じた。
それでも“アイム・セクシー”を始めとして、
“ダーティー・ウィークエンド”や“シャドウズ・オブ・ラブ”など
好きな曲は存在したし、ラストの“うちひしがれて”は
何度も涙を流したほど好きな曲で
いまでもロッドのベスト3に入れている。
だがバンドとして参考にするようなアルバムでなく、
どちらかというと聴くためのミュージシャンだった。
だが突然、ロッドを見直す日がやってきた。
高1の時にロッド・スチュワートの来日公演があったのだ。

バンドのメンバーで唯一ロッドファンだったギタリストのひとりから声がかかった。
「姉ちゃんがチケット取れるらしい」
出たーっ、姉ちゃんいるヤツ文化ーっ!
当時の俺にとって外人のコンサートなんてのは果てしなく遠かった。
俺にとっても十分好きな存在だったし、
世界の頂点のライヴが見られるのはウレシイ。
その誘いに乗ったのだ。
ちょうどウイスキーのテレビCMで
“今宵焦がれて”(それにしてもなんちゅー邦題じゃ)が使われ、
ヒット中だったころだ。
Oh God, I Wish I Was Home Tonight

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