今年もこの日が来てしまった。一年で一番嫌いな日が今日、8月31日である。ガキの頃は夏休みの最終日で、積まれた宿題の山に後悔ばかりしていた。「おのれ、見ていろ。来年こそは7月のうちに終わらせて今日までめいっぱい遊んでやる」と誓う日でもあった。そして迎えた翌年は、確かにスタートダッシュはするにはするのだが長続きはせず、8月の20日を過ぎたあたりからなんとなく胸がザワザワしてくるがまだ取り掛からず、結局最終3日ほどで追い込むものの追い込めるわけがなく、家族総動員の8月31日を迎えるのである。いつも怖いお袋が、一年で一番怖くなるのであった。一番嫌いな日は、一番の恐怖を感じる日でもある。
計画的にやるタイプの方もいるだろう。その比率ってどんなものなのだろうか。僕の感覚では9割が僕と同じで、優良児は1割止まりと思っているからこれもまた始末が悪い。どこかで仕方ないことなんだとの意識が働いてしまっていたのだ。
今年58回目となった夏も暦の上ではとっくに秋だし、8月もまた大きくピリオドが打たれる。暑さ寒さも彼岸までの言葉を借りて、僕の夏は彼岸が終わるまでと制定しているものの、やはり今日はかなりブルーになりながら、今年の夏はどうだっただろうかなんて考えている。3年ぶりに「鈴鹿8耐」が開催されたのはよかった。江ノ島が見える浜でバーベキューができたのも心の底よりうれしかったし楽しんだ。「浅草秘密基地」の常連さんたちと明るいうちから呑もうなんて企画も実現したし、10回記念だった「福岡博多秘密基地」もサイコーの夜になった。が、なんとなくサイズ感は小さいのは否めず、これはやはりコロナによるもので悔しい。3回もスケールダウンした夏を過ごしたことになり、子供たちにとっては僕なんかと比較にならないほどの痛手である。去年、一昨年よりはマシだろうが、来年こそはダイナミックな夏が子供たちに届くようにと祈る。
ウクライナ問題もこの夏心には暗雲だった。ウキウキワクワクを邪魔させられることがしばしばだし、安倍元首相のことも同様である。コロナが軽減された以上の暗さに覆われたこの夏だった。それでもガハハの瞬間はたくさんあったし、来週月曜よりは読者の集い「浅草秘密基地」の再開だ。くどいようだが僕の夏は終わらない。彼岸の最終日の来月26日が夏を諦める日だから、まだまだガンガン攻めるぜ。そしてカレンダーもいよいよ4枚になっちまうから、令和4年の仕上げをふんどしを締め直して組み立てよう。