スパゲティとスパゲッティー!!

俺たち世代が高校時代だろうか、スパゲティ専門店があちらこちらにできた。たらこや納豆といった和風も加わり、トッピングとのバリエーションで100種以上ラインナップなんて店も多くあった。この頃はまだ “スパゲティ” と呼んでいたが、その後、まるでバブルに便乗したかのようなイタメシブームで完全に “パスタ” にとって変わった。以前にもここでつぶやいた渋谷の名店「ポイントテン」もスパゲティ屋さんだったはずだ。この店名には、つぶやき読者の方からメッセージをいただけた。そう、先日 上野の昭和茶店ネタでつぶやいた時にも、多くの方から「行った行った」との コメントがあり、向かいのカレーショップ「クラウンエース」の話題も散見された。みんな昭和グルメが好きなんだなあって、もちろん も大好きさ。

 

写真はケチャップ系ナポリタンの元祖とされる、神奈川県にある呑んべえの聖地、野毛にある「センターグリル」さんの正真正銘のスパゲッティーナポリタン (800円) である。ナポリタン誕生の地は「ホテルニューグランド」だろとツッコんだ貴兄はすばらしい。ケチャップ系としたところは、よくまとまっている こちらのページで知識にしてくだされ。

 

ところで、スパゲティとスパゲ “ッ” ティの発音の差異も、微妙な世代感がある気がする。後者の方がよりおっさんではあるまいか。前述した専門店時代はスパゲティで、喜ぶ俺たちに対して、うれしそうに供してくれた親たちは “スパゲッティー” だった。僕はもちろんそっちで呼ぶし、「センターグリル」さんのメニューブック もそう表記している。これもいかにも昭和でうれしい限りである。

 

こちらは 昭和46年創業ながら、手入れが行き届いた清潔な店で居心地がすこぶるよい。店員さんも笑顔と気持ちでサービスしてくれる。老舗の座布団をまったく感じさせず初々しく感じられるくらいなのに、出てきた皿にはずっしりと重みがあった。うまいうまい。これこそがキング・オブ・ナポリタンである。のんびりビールと一緒に味わってはいかがだろう。アルデンテとか言わない一皿だから、ゆったりつまみでいただいてよかろう。

 

ナポリタンとともにいただきたいのが、たっぷりのふわっふわっ卵で身も心もとろけそうになるオムライスだ。ケチャップ味のチキンライスがやはり昭和を貫いていて、こちらもキング・オブ・オムライスだ。ランチ時は行列だそうだから、時間をずらして15時頃が狙い目である。昭和グルメのみなさんは足を運ぶ価値があるから、この週末にいかがだろう。って、とっくに行ってるわいという声が聞こえてくるようだ。
 

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