昭和40年生まれのミュージシャン・奥田民生が5月3日(木)から5日(土)に広島県広島市中区の平和大通り一帯で開催される『2012ひろしまフラワーフェスティバル』のスペシャルゲストに決まった。奥田は2日目の4日に、カーネーションステージで弾き語りライブを行なう。
奥田は1987年にロックバンド・ユニコーンのボーカルとしてデビューし、『大迷惑』『働く男』『すばらしい日々』などのヒット曲を生み出し、80年代後半から90年代前半のバンドブームを牽引した。バンドは人気絶頂期だった93年に解散し、奥田は1年の充電期間を経て94年にソロ活動をスタートさせた。以降、ソロ活動の傍ら、プロデューサーとしても活躍し、女性デュオ・PUFFY(パフィー)で『アジアの純真』などミリオンセラーを連発、大御所、井上陽水ともユニットを結成し話題を集めた。2009年にはユニコーンの活動を再開している。
また奥田はギターコレクターとしても有名で、なかでもギブソン社製のギターが多く、1959年製レス・ポールや1945年製J-45をはじめ、希少なビンテージを所有している。40歳の奥田の誕生日にギブソン社からカスタムショップ製作のレスポールスタンダードを贈呈された。
そんな奥田の音楽のルーツは、音楽好きだった母親にあるようだ。家には観音開きのステレオがあり、プレスリーやボールアンカー、加山雄三にクレイジーキャッツ、笠地シズ子に青江美奈や民謡があり、それらを自然と耳にして育ったと、以前、音楽番組で話していた。それともうひとつおもしろいのが、父親は元国鉄の機関士で、当時といえば、労働運動が盛んだった頃。奥田家には夜ごと運動家仲間が集まり、酒を飲み、労働歌や植木等を放吟していたのだそう。そのお陰で(?)5歳かそこらで、三池闘争の歌を6番まで全部歌っていたのだとか。なんだかこちらの影響の方が強そうな気もするのだが…音感が抜群に良く、エンジンの音だけでクルマの酒類を次々に言い当て、周囲を驚かせていたんだそう。3歳の頃の話である。
もう間もなくやってくるゴールデンウィーク。予定がまだ決まっていない人は、旅行がてら、ひろしまフラワーフェスティバルに足を伸ばしてみてはいかがだろうか。奥田が地元、広島でどんな歌を披露してくれるのか楽しみだ。
公式サイト『OKUDA TAMIO』
■日時:5月3・4・5日
■場所:広島県/平和大通り・平和記念公園(広島市中区)
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