キヤノンは、防水・耐衝撃・耐寒性能をもつコンパクトデジタルカメラ『PowerShot D20』を5月10日に発売する。
2009年2月に発表された『PowerShot D10』の後継に当たるモデル。水深10mの水中でも利用できる防水性能、1.5mの高さから落としても破損しない耐衝撃性能、-10℃の気温でも動作する耐寒性能を備えているのが最大の特徴だ。スキーやスノーボードといったスノースポーツ、ダイビングや海水浴といった、アウトドアでの過酷な使用環境でも気軽に使うことができる。近年はこの手のタフネスモデルの人気が高く、各社からリリースされるようになっている。幼い子供のいる家庭では、安心して子供にもたせられるというところからも需要があるようだ。
タフネス性能は概ね他社製ライバルモデルに並ぶもので、必要十分な性能といっていいだろう。今回進化しているのは撮影性能のほうで、前モデルが35mm版換算で35~105mm相当の画角を持つ光学3倍ズームレンズであったのに比べ、28~140mm相当の光学5倍ズームレンズへと強化されている。レンズの明るさを表すF値はF3.9~F4.8だ。また、撮像素子はCCDセンサーから1/2.3型 有効1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーに変更されている。さらに撮影感度は最高でISO3200、最短撮影距離は1cmからと、他モデルと比較すると撮影機能の充実が特徴だ。
曲面を多用した奇抜なデザインは好みが分かれそうだが、ボタンが大きく、グローブをしていても操作しやすそうなところは、好感が持てる。海の季節に備えて、防水・耐衝撃カメラを探しているなら、候補にしてもよさそうな一台といえそうだ。