ネットの中で散見される、日本を代表するギタリストランキングのトップ3は概ね布袋さん、Charさん、松本さんてなことになる。3人ともにライブで目撃しているが、本当に素晴らしいし世界に通用するなんて言葉はもういらない。そうそう、東京ドームでミック・ジャガーが「フッテイ、フッテイ」と叫び、なにが起こるのかと思ったら布袋さんがサプライズゲストで登場したのも目撃した。
そんな日本のロックギタリストだけでなく、世界中のギタリストがこの男にたどり着くと言っても過言ではあるまい。ジミ・ヘンドリックスである。最近の若者は直接的にはヘンドリックスではないかもしれないが、孫世代とでも言ったらいいだろうか。彼らが憧れ影響を与えたギタリストたちは、ほとんどが強い影響を受けている。
ヘンドリックスのライブは数々の名演が残されているが、僕はやはりウッドストックを挙げる。1969年の8月15日から3日間のコンサートだった。ベトナム戦争真っ只中での、40万人を超える若者たちを集めた、怒りと平和への願いが集結した伝説のコンサートで、ヘンドリックスは最終日のトリを勤めた。とは言え、度重なる中断で予定時間をはるかに超えてしまい、3日目の夜登場のはずが4日目の朝からの出番となった。観客は2万人ほどまで減っていたという話を聞くが、そんなネガティブはまったく感じられない凄まじい演奏だ。
デビューからもう半世紀以上が経つのだが、エポックという意味で彼を超えたギタリストは出ていない。これはそのテクニックやサウンドだけでなく、音に打ち込まれる魂の部分でもいないと思われる。あの音の鋭さには何が宿っているのだろうと、いつ聴いても謎に思えてしまうほどで、このウッドストックでのアメリカ国歌は映像とともに胸をえぐられる。元軍人だった彼が平和の祭典で弾いた心に迫りたいと、特に開催の記念日には必ずと言っていいほど観ている。今宵その夜である。
うんうん、ジミヘンってホンマすごっ!
ぶっ飛び過ぎて、あの時代にたまたま地球に来ていた宇宙人かと思ったりもします。
そうか、そうなんですよ宇宙人説ありですよ。ガッテンガッテンです!!