1965年にアメリカ・マサチューセッツ州で生まれた映画監督アンドリュー・スタントンがSF小説の古典的名作『火星のプリンセス』を映画化した。スタントン監督にとって同作は初の実写化作品となる。
スタントン監督は1990年にピクサー・アニメーション・スタジオに参加。ピクサーといえば1986年に誕生し、CGアニメーションという新たなジャンルを開拓し、史上初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』で世界を驚嘆させて以来、数々の感動作を世に送り出しているスタジオだ。そのピクサーでこれまでスタントン監督は『ファインディング・ニモ』(2003年)や『ウォーリー』(2008年)などの監督を務め、両作ともにアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞するという功績を残している。
今回、スタントン監督が映画化した『ジョン・カーター』の原作『火星のプリンセス』はSFファンなら読んだことがあるのではないだろうか。1912年に発表されたエドガー・ライス・バローズの小説で、『スター・ウォーズ』や『アバター』にも影響を与えた伝説的名作といわれている。スタントン監督自身も10歳の時に初めて読み、以来SFの世界にのめりこみ、『2001年宇宙の旅』『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』『エイリアン』『ブレードランナー』など、我々も同時期に夢中になった作品に強く影響を受けている。
ストーリーは滅亡の危機に瀕した神秘の惑星“バルスーム”を舞台に展開。愛する妻と娘を失った地球の男ジョン・カーターは、サーク族の戦士タルス・タルカスやヘリウム国の王女デジャー・ソリスらと心を通わせバルスームの危機を救う闘いに身を投じていく。100年前に生まれた伝説のヒーロー、ジョン・カーターの物語。ゴールデンウィークのイベントのひとつに加えてみてはいかがだろう。
映画『ジョン・カーター』
4月13日(金)より3D/2Dで上映中
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