さらば、次元大介。

2017年の11月発売号 (vol.46) で、ご覧の特集を組んだ。明朗快活な主役の横で、少し影があり無口でニヒルな男たちをずらり並べたかった。主役もいいけどそんな男にも憧れたという諸氏は多かろう。表紙を飾ったコンドルのジョーだったり、RCサクセションの 仲井戸 “CHABO” 麗市さんだったり、ブライアン・メイなんかを並べた特集でよく売れた号だ。その中にあって 圧倒的な存在感を放ったのが次元大介 で、5ページを使ってカッコよく仕上げた。

 

ダンディズムを初めて教えてくれた男だった。派手で女好きでうるさいルパンとは真逆の存在でありながら、しっかりと支えるその姿はルパンより魅力を感じた。女嫌いで不二子をまるで信じていない姿も「不〜二子ちゃ〜ん」とベタベタ追いかけるルパンよりもいい。腰を振るミック・ジャガーの横でタバコをくわえてテレキャスターを弾いている、まるでキース・リチャーズである。

 

ご周知のとおり、次元を演じた小林清志さんが亡くなった。89歳だったそうだ。50年以上に渡って、次元に命を吹き込んだ。あの独特な声としゃべりが『ルパン三世』という作品に与えた力は計り知れない。俺たちにも強く影響を与えた小林さんだ。

 

他方、オリビア・ニュートン・ジョンさんの訃報も届いてしまった。73歳だったとのこと。たくさんの名曲を残したオリビアさんで、1980年 の映画『ザナドゥ』でELOと演った「ザナドゥ」や「マジック」なんかはリアルタイムヒットで今も大好きな曲だ。そしてなんといっても俺たちに強い憧れを持たせたのは翌 ’81年 のビッグヒットとなった「フィジカル」である。また昭和が遠のいてしまった気がする。
 

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