本日熊本にて。

明日のイベントに備えて、今日は熊本市内で前泊となる。九州のうまい店をガイドしてくれる読者の方がいたら連絡ください(笑)。知らない街の夜を目一杯楽しみたいところだ。明日目指すのは、ここからクルマで約1時間半のところにある国際サーキット『オートポリス』で、もう14年目に入るバイクイベントの現場である。

昭和40年男にとってバイク、サーフィン、ギターはティーンズのころの憧れ3大アイテムでなかっただろうか。手を出した出さないは別にして、大なり小なり憧れの対象にした諸氏は多いことだろう。僕は中学時代にギターを選んでしまい、ロックやブルースに取り憑かれ、汚ならしい青春時代を過ごすことになった。バイクとサーフィンを選ん者たちは、ギターが弾けるよりうんとカッコよかった。サーフィンは、おしゃれで女の子にもてて歯が白い(笑)。バイクはちょっと影があり、不良と大人の香りがして、これまたカッコよかった。髪を延ばして汚いカッコをして社会に吠えているロッカーなる生き物がもてるはずがなく、僕の青春暗かったのさと今さら後悔しても遅い。

やがてバイクの仕事をするようになり、当然のごとく免許を取り大型も乗れるようになった。高校時代の友達にいわせるとまったくもってして信じられないとのことだが、人生ってヤツはどう転がるものだかわからないものだ。実際バイクに跨がって走り出したときはなんだか自分らしくないと感じながらも、ドンドンハマっていき今に至る。いいものですよ。とくに40代後半の僕たちにとっては、最高の趣味の1つだと自信をもっておススメします。乗りたい方は気軽にご相談ください。

仕事はさらにエスカレートして、バイク雑誌をつくるようになり、またまた人生は急カーブを描く。14年前に編集長なるものを襲名した。その雑誌こそ『カワサキバイクマガジン』との、前代未聞のカワサキに絞ったバイク雑誌で、メーカーと共催のカタチでイベントを仕掛けたのだった。編集長襲名直後に始まり、そのまま14年間で開催は90回を超える長寿イベントとなった。僕はその立場ゆえ、MCを担当して全国各地を飛び回り続けている。

このイベントはひどいことにコンテンツらしいものといえば僕のしゃべり程度で、あとは集った方にセルフサービスでコーヒーを振る舞うだけなのだ。昼頃にささやかな賞品を争奪するジャンケン大会を行い、記念撮影で解散となるこのシンプルなイベントに多い場所では2000人以上が集う。じつは僕のしゃべりなんかどうでもいい、上質のコンテンツが詰まっている。共感である。男にとってこの上ないごちそうではないだろうか。

『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング』と名付けられたこのイベントは、参加は原則カワサキユーザーに絞られているにも関わらず開催ごとに参加者は増えていった。『昭和40年男』が成功すると信じて打ち込めた背景の1つでもある。バイクで共感が得られるなら、タメ年だったら共感バッチリでしょうと決心を後押ししてくれた。しゃべり続ける現場で空気を吸い込み続けたからこそ、強く感じられたことも大きい。現場とは様々なものに気が付かせてくれるものなのだ。『昭和40年男』マニアの方は、その誕生の背景となった現場を見るのもいいんじゃないですか? 原則カワサキユーザーとしたけど、四輪駐車場もあるからお気軽にお越しください!!

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2件のコメント

  1. ぼくの場合はもっと暗くて、オーディオとアマチュア無線でした(笑)

    • 暗くないですよ。両方ともたしかに憧れでした。僕は家が電気屋だったので、オーディオは遠い存在でした。家で扱っているメーカー以外は許されない環境でしたから(笑)。

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