灼熱の鈴鹿から酷暑の東京に帰ってきた。今日は長い仕事を総括させていただく。
3年ぶりとなる「鈴鹿8耐」の3日間が終わった。まず金曜日はプレスルームに入り、予選とピットの取材、関係者との挨拶を済ませた。この部屋やピットに行くのはこの日だけだ。というのも、今回はいわゆるバブル方式を採用したと言えばいいのだろうか。ファンと接する者は選手たちと一切の交流ができなくなる。僕は土日にカワサキのファンブースの盛り上げ役を仰せつかっているから、両日ともに記者サイドには立ち入りできないのである。盛り上げ役とは言え、ジャーナリストという立場が大きな武器になるから成立している。レースに関するレアな情報を取材によって拾い、集まったファンたちにそっと打ち明けるのだ。今回は、金曜日にできるだけの情報をかき集めて、土日はうちの編集者や信頼する仲間から情報提供してもらった。かえって多くの取材ができた気がする (笑) 。
カワサキとホンダのみがメーカーの名前で戦ういわゆるワークス体制であり、そのままのガチンコ対決だろうと決勝の前夜までワクワクさせられていた。が、結果はホンダの完勝である。序盤にセーフティカーによる不運なタイム差が生じてしまった。これが焦りになったのだろうか、3年前の優勝した時には安定感抜群の走りを見せたジョナサン・レイ選手が転倒してしまったのだ。ここからはもう引き離されていくばかりで、逆にホンダはパーフェクトと言っていいほどノーミスの8時間だった。3年前のカワサキや、その前年まで4連覇したヤマハと同様に、最近の8耐は一つのミスも許されないレベルになっていて、勝つチームは完璧な勝利を演じる。
カワサキブースで祝勝会と名付けたレース後のトークショーは、ホンダに次いで2位と、混走しながら戦っているSST (ほぼノーマルで戦う) クラスのカワサキ優勝という2本立てになったが、やはりダブルウインで祝いたかったのは偽らざる参加者たちの気持ちだった。が、僕は「ホンダもすごかった。完勝だった。拍手を贈ろう」と声をかけた。するとカワサキを祝う拍手と全く変わらない圧のある拍手が鳴り響き、これは感動の瞬間だった。さすがっ、レース後で花火が終わっても付き合ってくださる方々だ。わかってらっしゃる。こうして僕の長い長い夏の仕事は、昨日の夜8時過ぎに終了したのだった。
誕生日が過ぎ「鈴鹿8耐」が終わり僕の胸には秋風が… 吹かないっ!! さあ、ナツオはまだまだ夏をエンジョイする作戦をバンバン立てるつもりだ。今年も例年どおり、お彼岸までを夏と位置付けているバカ者である。
編集長 お疲れ様でした!
花火が終わってからのイベントも人が少なくて少し残念でしたが。いろいろ制約のある大会運営で寂しいものがありましたが、Kawasakiブースのホスピタリティ最高でした!
例の自転車のバナーにレイ選手のサインだけがあったのが印象的でした!
お詫び前回コメントを残した時にHNがなぜか違って入ってしまいました。同一人物です