受験勉強に突入しながら
それでもハード・ロックに傾倒していく一方で、
もうひとつ、自分へと大きく流れ込んできたジャンルがプログレッシブ・ロックだった。
クイーンがすべてだった頃に、
イエスの猿まねと酷評されたとのライナーノーツを読み
だったらその本家が聴きたいと“こわれもの”を買った。
バンドの仲間や洋楽にハマっているヤツらも
これが洋楽インテリジェントとでも言いたげにがんばってついていった。
実際、キング・クリムゾンの“クリムゾン・キングの宮殿”や
ピンク・フロイドの“狂気”や“炎”などのテープが
みんなの間をグルグルとめぐった。
持っているヤツは、当然オピニオンリーダーである。
とくにピンク・フロイドはリアルタイムで“ウォール”というヒット作品が生まれ、
“アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール・パート2”というシングルヒットまで飛ばした。
プログレバンドのリアルタイムでのシングルヒットということだ。
(その後の、イエスがやったロンリー・ハートみたいなのとは意味が違う)。
これは貴重な経験だよね。
よく、ちょっと上の先輩から
「俺、“ホテル・カルフォルニア”がリアルタイムなんだよ」
とかいう自慢をされることがあるが、
それと同じ意味を持つのがこのピンク・フロイドのヒットと、
ポリスのデビューから解散にしっかりと立ち会えたことだと思っているほどだ。
ハードロックとプログレッシブロックを愛し、
ポップスもちゃんと好んで聴ける(リッキー・リー・ジョーンズはサイコーだったな。今も大好き)中学生ができあがった。
その後の偏食傾向を考えると
生涯でもっともバランスよく音楽を聴けていた時期かも知れないなあ。
ザ・ベストテンもしっかりとチェックしていたもの。
コメントありがとうございます。
そのポスター、今もきれいなままだったら、
アナログ盤とセットで結構な値がつくんじゃないですかね。
ちなみにピンク・フロイドの作品でベストに上げるのは『原子心母』だったりする俺です。
ワシはDark Side Of The Moonを発売日にレコード屋に並んで買ったなあ〜
でっかいポスター付いてたっけ・・
昭和30年代男・・さとる