このタイトルでつい先日、7月25日につぶやいた。2コ前の友引である。そして今日また友を引かせていただこう。10歳年下のかわいい弟 の次号 (vol.018) 表紙はこれじゃー。
編集長の金丸 のデスクに、まだ印刷所に入れる前段階のこの原稿を見つけて「これって、いいの?」と日本語としては崩壊気味の質問を彼にぶつけた。「僕ら世代には刺さると思いますよ」ときたもんだ。瞬間、頭の中で奥田民生さんの名曲「愛のために」が鳴った。♪おっさんあんたはそう言うけれど〜な気分で、心の中では「そうなんだ」と片付けた。
昭和40年男にとってファミコンとは? 世に放たれたのは 1983年 で、高校3年生の夏だった。当時手に入れた方はどれくらいいるだろうか。僕の周囲に限って言えば、少数派だったと思われる。だが、バンドのベースが所有して、それまで麻雀に費やしていた時間が “ファミスタ” に移行した。4人で楽しむ麻雀から、2人で戦うファミスタに変わったことが、後にドラム、ベースと立て続けの脱退に至った根源ではあるまいか? さらに数年を経て、息子との確執にもつながってしまった。「ゲームばっかりやってるんじゃないよ」と、かつて「マンガばっかり読んでるんじゃないよ」と言われて育ったままに、ぶつけてしまったことを今となっては少々後悔していたりする。やりたいだけやらせてあげれば、もっといい子に育ったのかな。な~んてたらればまで連れてくるのは、ファミコンの魅惑ゆえだろう。
ウォークマン以来となる革命のハードだ。そして金丸たち世代は、この箱に次々とカセットを放り込んではファンタジーの旅に出た。時はバブルへと向かっていく。俺たちはハイティーンだから、クルマという箱に次々と自前のカセットテープを放り込んでは、女の子を助手席に乗せる妄想の旅に出たのだ。うん、これが異なる世代のおもしろさだな。
てなわけで、今回の特集 は僕にはさっぱりわからん。が、『昭和50年男』は僕が理解できる特集より逆の方が売れることはデータで立証済みだ。うんうん、今回はいいんじゃないの。と、そんな軽口を金丸編集長に告げて、なんの直しもいらない表紙を彼のデスクに戻したのだった。その背中には、おっさん臭が強く放たれていたに違いない (泣) 。