昭和40年生まれの慶応義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授・夏野 剛が、業界ニュースやヒットサービスの裏側にいる旬のエンジニアにフォーカスするwebマガジン『エンジニアtype』でインタビューを受けた。インタビューのテーマは、今、若者に伝えたいこと。
夏野は大学卒業後、東京ガスに入社し、93年に退社した後ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクールに留学。95年に経営学修士(MBA)を取得し、帰国後NTTドコモに転職し『iモード』ビジネスの立ち上げに携わった。
今では日常に欠かせないものとなったモバイル通信だが、1999年にiモードが登場するまでモバイルによる通信市場はごく限られたものだった。夏野はNTTドコモにおいて、“ごくフツーの携帯電話によるインターネットへのアクセス”をコンセプトに、iモードの開発に着手し普及に努め、個人をモバイル通信に深く結びつけた。iモード開発後も、『おサイフケータイ』や『クレジットサービスiD』、『DCMX』などのさまざまな新規サービスを生み出し、米国の経済誌『Bussines Week』にて“世界のeビジネスリーダー25人”や“アジアのリーダー50人”に選出されるほどの存在となった。
その夏野が今、日本の若者のワークスタイルに関してどうしても伝えたいことがあると、エンジニアtypeのインタビューで話している。
夏野は若いエンジニアたちに、身につけた技術やスキルに使われる人になるなと言う。「未来を切り開くプロダクトやサービスは、“今、手元にある技術で何ができるか”という技術ベースで生まれるものではなく、“こんなのがあるべきだよな”というビジョンありきなんです。そして、これだけインターネットが生活に浸透した時代に、唯一問われるものがあるとすれば、それは個人の“情熱”でしかないのです」と。人々のライフスタイルを革新的に変えるサービスを世に投じて来た夏野の言葉には、我々も刺激を受ける部分があるのではないだろうか。
夏野 剛 Takeshi Natsuno(@tnatsu)on Twitter
このコーナーでは昭和40年生まれの活躍を紹介。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ『読者投稿欄』から投稿を!