『昭和40年男』はゴールデンウィーク進行に加えて、バイク関連の仕事もベストシーズンを迎えててんてこ舞いだ。兼務に兼務がのしかかった仕事の日々が続いていて疲労感はあるものの、去年の自粛ムードで次々と仕事がなくなったことを考えれば、幸せな毎日である。
昨日は今年1発目のしゃべり仕事だった。舞台はお台場の野外特設会場で、何度も去年のことを思い出してしまった。震災直後の相次ぐイベント中止を受け、自粛なんざくそくらえと仕掛けたバイクイベント。キャンセルで空いたお台場のスペースを押さえて、準備期間1ヶ月半で開催した『チャリティモーターサイクルショー』は、自分の仕事史に残るものとなった。あれから約1年が経ったのだ。
風は少し冷たいものの、晴天に恵まれて次々とライダーが訪れる…、はずだがどうも調子が悪く、関係者一同首をひねった。こんなベストコンディションも珍しいのだが、なぜ? きっと桜に負けたのだ。待ちに待って満開となった日曜日であり、去年は心から桜を楽しめなかった人も多いだろうから、天秤にかけたら桜を勝ちにしたライダーが多かっただろう。日本人の心だもの、僕ごときがしゃべっているイベントでは歯が立たない。予想の半分ほどの集客となってしまったが、それでも来てくれた方々は桜より僕らを選んでくれたのだからと、力を込めた。
写真のとおり、若くてカワイイ女の子とステージでしゃべる。それが仕事かよっと突っ込まれそうだが、来てくれたライダーたちの雰囲気をつかみながらしゃべるのはものすごく神経を使い疲労度が大きい。回転の良くない頭で瞬間的に言葉を選んで吐き出す行為の連続だからだろう。聞いている方々のエネルギーというか、期待が注がれている感じも疲労に拍車をかけるようだ。グッタリと、でも心地よい疲れを感じながらの帰り道に、桜が見事に咲いていた。あらためて、勝てるわけないなと頷いたのだった。
さて、ご心配いただきました痛風騒ぎですが、頼もしいドクターの言葉通り、朝起きるとイベント運営には支障がないほどに治まっていた。イベント終了後からは処方された錠剤も飲んでいないが、痛みは完治へと向かっている。いったいなんだったのだろう? 検査結果を待つことにしよう。