まずはご案内。4月より再開してきた読者の集い「浅草秘密基地」なのだが、明日よりまたしばらく中止とさせていただく。ここのところコロナの感染者が僕の周りにも急増している。本当に厄介である。「浅草秘密基地」はみんなでガハハがテーマであるゆえリスクは高い。苦渋の決断なのだが、ガハハを我慢しながら開催するよりはいっそセレナーデ… じゃなかった、いっそ中止にしようと決断した次第である。悔しいが仕方なしだ。ご理解くだされ。でも、ショットバー「FIGARO」は元気に営業しているからぜひ遊びに行っていただきたい。
さて、そろそろ 最新号 (vol.74) をご紹介する大編集後記もひとまず今日までにしようと思っている。となれば、兄貴のページをご紹介しないわけにはいかない。彼との出会いは、明日より残念ながら中止とさせていただく「浅草秘密基地」だった。ある日訪れてくれたのだが、秘密基地参加が目的だとマスターに告げることなく、しばし離れたテーブルで一緒に来た友人と呑んでいた。照れくさかったのだそうだが、友人に輪に入ることを促されて合流してすっかり打ち解けた。そして月日を重ねていくうちに僕は閃いた。
そもそも料理レシピ本の発行に興味があった。仕事リタイヤ後の人生に趣味は不可欠であり、料理は気軽にひとりで出来るからスタートするのがラクだ。『昭和40年男』読者さんに向けて料理入門本はありだなと感じていたのだ。加えて、動画のノウハウも欲しくて、これまでもいろいろとトライはしてきた。料理は動画との相性がバッチリである。そしてもっと野望を言えば『昭和40年男』の暖簾がかかった居酒屋を出したいと考えているから、料理の世界に少しずつ入っていくことは必ず役に立つ。と、そんな時にこの連載の舞台となっている麻布のレストラン「セレニータ」のオーナーシェフとの出会いは運命だったのである。誰でもふらりと遊びに来られる秘密基地を開催していた恩恵でもある。ある日、平野の兄貴に僕の野望を告げて快諾を得たのである。
毎度、料理未経験の読者さんのために工夫されたレシピを用意してもらっている。それはそれは大変な時間をかけてもらっているそうで、頭は上がらないし足を向けて寝られない。そのわりに動画を見ると、1つ上は神様世代にしては傍若無人である。こらっ!!
今回は燻製である。こんなに簡単に出来るのに、その味は本格的と言えばよかろうか。どれもこれも素材がしっかりとした存在感を示しつつ燻製なのである (なんのこっちゃ) 。作ってみなけれゃわからないだろうから、トライしてみて欲しい。このコーナーの裏コンセプトは、冷え込んでいる家族だったらクッキングパパになって笑顔を作る。恋人がいるのなら彼女に「まあ、素敵っ」と言われるのもある。今日これからは無理だろうから、来週末に向けて準備を進めてはいかがだろう。このページと動画をしっかりと見てトライしてみてくれ。検討を祈る。