アウディは『Audi R8 Spyder』の限定生産バージョンとして『Audi R8 GT Spyder』を4月下旬より発売する。世界で333台限定で、そのうち10台が日本に投入される。価格はなんと3,064万円!
R8は2006年より市販されているアウディのフラッグシップモデルである。アウディ・スペース・フレームによる驚異的な軽量化と、R8レースカーのテクノロジーが詰まった排気量4.2LのV型8気筒DOHC(または5.2LのV型10気筒DOHC)エンジンを組み合わせたハイパフォーマンススポーツカーだ。ほとんど手作りで一日に20台ともいわれる少量生産で、最低1,600万円超の価格からもわかる通り、自他ともに認めるスーパーカーである。
この『Audi R8 GT Spyder』はR8のオープンモデル『Audi R8 Spyder』の特別車であり、インテリア、エクステリア、テクノロジーの全方位で徹底的に重量を削減。フロントスポイラー、カナード、固定式の大型リアスポイラー、ドアミラーなどボディパーツにカーボンを多用することで、標準モデルに比べて85kgもの軽量化を実現しているという。もともと軽量なモデルであるR8からだらに成人男性一人分の軽量化とは驚異的といえよう。
改良型V10、5.2 リッターFSI エンジンは、標準モデルに比べて、最高出力は35PSアップされ、560PSを発揮する。また、最大トルクは10Nm強化され、6,500rpmで540Nmを発揮。0-100 km/h加速は3.8秒、最高速度は317km/hにまで到達する。
トランスミッションはシーケンシャルMTの6速Rトロニックで、電子マネジメントシステムにより「スポーツ」「ノーマル」が用意されたオートマチックモードと、2 つのマニュアルレベルが選べる。停止状態からの発進時にホイールスピンを回避し、素早いスタートを可能にするローンチコントロール プログラムも搭載。また、サスペンションには、よりレートを高めたダンパーとスプリングを組み合わせるGT専用のスポーツサスペンションを装備している。車高は標準モデルに比べて約10mm低められており、よりダイレクトなステアリングフィールと、アグレッシブなスタイリングを実現。
そしてブレーキシステムには、ベンチレーション機能を備えたカーボンファイバーセラミックディスクを標準装備。スチール製のディスクと比較して9kg もの軽量化を実現し、バネ下重量の軽減に大きく貢献する。限界時の横滑りを防止するESP(エレクトロニック スタビリゼーション プログラム)にも専用チューンが施され、コーナー脱出時のオーバーステアを実現するスポーツモードもボタンひとつで選択が可能。
内装面では、バケットシート、ウインドスクリーンフレーム、ステアリング、ハンドブレーキレバーにアルカンターラ素材を使用し、高級感をUp。スポーツ性能だけでなく、プレミアム感も大いに向上している。
性能とともに価格も3,064万円とスーパーカーらしいもの。こんなクルマに乗れる昭和40年男もいるのだろうなあ(遠い目)。うらやましい限りだ。