発売日から、一喜一憂の日々だ。アマゾンなどのネット販売はいつもより勢いがないものの書店での動きはいいようで、応援メッセージがたくさん届いている。これね、ウレシイモノなんですよ。現状では、全国的に売れてているのかダメなのかはさっぱりつかめていなくて、些細な情報にも敏感に反応している僕だ。がんばれ、最新号!!
長期連載となった東海道の旅が佳境を迎えている。よっぽどのことがない限り、次号上洛となり完結である。いい歳こいたおっさんが2人でいろんなポーズなんか取っちゃって、横を通った女子高生に笑われながらもけなげにがんばってきた。そういえば、先日シオンさんもこのページを見ながら「バカだねー」と褒めて(?)くれた。そもそも、プライベートでも写真を撮られることが大の苦手の僕が、よくもがんばっているものだと、自分で自分を褒めたりする。
東海道はこの国の発展になくてはならない大動脈だったわけで、それを検証しながらの旅は学ぶことが多い。歩くペースで見て感じることの豊かさを味わいながら旅を続けてきた。旧街道に入ると道々はその表情を変化させ続けて、それは楽しく僕らの目はキラキラする。神社仏閣には手を合わせ、花が添えられたお地蔵さんを見つけると、この国に生まれ育ったことを誇りに思い、食しては地域ごとの味の変化を楽しむ。将来きっともう一度やるだろう。もっと勉強して、そしてもっと時間をかけて歩きたいものだ。
こんなにもメジャーなコースとなっていることを、歩いてみて知った。地元の方々から「東海道」と呼ばれたり、リュック姿の方が向こうから来ると声を掛け合う。「どちらからですか?」「京都からです。どちらからですか」「江戸です」と、あたり前の言葉のやり取りが心地よく、旅の安全を誓い合うのだ。いよいよゴールとなる京都へのアクセスが楽しみである反面、この旅が終ってしまう寂しさが日に日に強くなってきている。
昭和40年男たちに、50歳になる前に一度旅に出ることを自信を持っておススメする。1日30㎞前後で設定すればそれほど苦もなく行けるだろう。じっくり時間をかけて僕らのように2ヶ月に1回のペースでもいいじゃないか。大きな心の勲章になること間違いなしで、1人でもその感動を得る男が増えることを願っている。
最終回のロケは今月末の31日の予定だ。おつき合いいただける方はぜひご一緒に!!