友人宅を訪れ、彼の弾くギターに驚愕した俺。
彼は続けてレコードを聴かせた。
ジミヘンにディープ・バープルはもちろん、クリームなんかもかけた。
「ブルースっぽいのがいいんだよ。それにクイーンなんかより全然ギターの音が太いだろ」
これがロックなんだなと再認識したり
ヤツの言うブルースっぽいというのをなんとなく言葉のまま丸飲みにしたり
とにかく人生最大のカルチャーショックだったといえる。
「俺にも弾けるようになるかな」
「そんなに難しいもんじゃないよ」
「よーし、小遣いを貯めて買うよ」
「エレキは高いからアコギでもいいと思うよ。新品でも1万ちょっとであるから」
「ウクレレなら家にあるんだけど、なんかの足しになるかな」
「うん、指が動くようになるからやった方がいいよ。俺もやったし」
と、なぜかウクレレも弾けるヤツに感心しきりだった。
そして、ウクレレの教本を貸してくれたのだ。
「ありがとう」
急いで家に帰ると、ホコリだらけのウクレレを取り出し
教則本に向かって練習を始めた。
クイーンの熱はまったく冷めなかったが
加えてロックの幅広さを知った1日だった。
それともっとも大きな収穫は
俺も音楽をつくれるかも知れないという可能性を知ったことだ。
クイーンのようなヒーローになれるかも知れない。
それは、仮面ライダーやドリフターズの一員になるという
かつて見た夢と同じカタチとなったのだ。
この日からヒーローが極端に多くなっていく。
確かに、当時はアコギなんていい方していませんでした(反省)。
そうです、マーチンです。
それと先日こんなことがありました。
オーディオコーナーの店員さんと話していたら、
デンオンじゃなくデノンと呼ぶのですよ。
どうですかね? 昭和40年男のみなさん?
アコギ、、、
こういう呼び方が一般的になったのは、いつの頃からなんでしょうか。
私は、あぁいうギターのことは、ずっとフォークギターというんだと思っていました。
あこがれのギター「Martin」もそうです。
よく「マーティン」という表記を見ますが、「マーチンでしょ!」みたいな。