トライアンフ ジャパンは、昨秋ミラノショーで発表され、話題を集めたニューモデル・タイガーエクスプローラーを2012年6月より全国の正規販売店で発売開始する。メーカー希望小売価格は、199万9,200円。
タイガーシリーズは、トライアンフ・ブランドにおけるアドベンチャーカテゴリに類するシリーズ名で、今回登場するエクスプローラーは、そのフラッグシップモデルとなる。このカテゴリは、BMWがGSシリーズで高い人気を獲得しており、ビッグオフローダーといったほうが通りがいいかもしれない。
タイガーエクスプローラーは、新設計の1200㏄3気筒エンジンを搭載し、後輪をシャフトで駆動する。ライドバイワイヤの電子スロットルシステム、クルーズコントロール、トラクションコントロール、ABSといった先進のシステムを標準で装備し、BMWのR1200GSシリーズに次ぐシャフトドライブシステムの採用でメンテナンスフリーを実現。長距離アドベンチャーでの信頼性を高めている。格子状のスチールチューブフレームに、リヤの片持ちスイングアームには17インチの10スポークホイールを装着。調整式の46mmフロントフォークはライダーの好みと走行条件に応じた設定が可能で、ストロークの大きなサスペンションと19インチのホイールが未舗装路での快適性を高めている。
950Wというクラストップの容量を持つジェネレーターを採用しているのも大きな特徴で、複数の電気アクセサリーを同時に使用することができる。純正アクセサリーとしては、ライダーシートヒーター、タンデムライダーシートヒーター、グリップヒーター、高出力フォグランプ、充電用電源内蔵トップボックスが用意されている。イグニッションキーの近くに電源ソケットを装備し、GPSユニットやヒーター内蔵ウェア等に使用することもできる。
まさに二輪版砂漠のロールスロイスといった仕様で、道無き道をゆくビッグバイクだ。現在、アドベンチャー気分を味わいたいならGSかこのタイガーの2車択一といえる。無論、その性能をフルに発揮する場所は国内では限られるが、まあスーパーカーを買うのと同じ気分だと思えば納得できるだろう。もちろんロングツーリングでも心強い性能を発揮するに違いない。