権威あるアメリカの音楽誌、ローリングストーンはいろんなベスト100を発表していて、毎度それぞれ楽しんできたけど、こんなにスゴイのを発表していたのを見逃していたのは、人生の汚点だ。4年前に出た“史上最も偉大なシンガー100人”のことで、今さら盛り上がっているのは世界中で僕くらいのものだろうが、開き直って連載なんかかましている。こんな長期連載になるとは思ってみもなかったけど、それでは20位から、いってみよう!!
ここまで出てきたシンガーだけでも興奮だったのに、いきなりスモーキー・ロビンソンの20位で始まって、ボブ・マーリー、フレディ・マーキュリーと続くのは、さすがベスト20だな。まったく異なるタイプながら偉大という点では、フムフム納得だ。ボブ・マーリーは36歳の若さで亡くなっている。10代のときにその世界と出会って尊敬した人が、今の自分より年下になっていることがなんとも不思議で、ひと回り近く長く生きているのに、彼の言葉の重さにちっともかなわない。なんてこったい。
フレディもさすが、こんな高い位置にいるのですな。ボノよりもロッドよりも、なんとチャック・ベリーよりも上ですよ。スプリングスティーンよりジャニスより、僕にとってのブルース四天王のうちの3人までも凌駕しているのですね。あっ、べつに文句言ってるわけじゃないっス。偉大という点ではホントにおかしくないけど、それにしてもここに来て思うのはホントに難しいランキングであり、楽しくてたまらない。ありがとう、ローリングストーン!!
続いて17位は、ほーっ、そう言えばまだ出ていなかったな、ティナ・ターナーの登場だ。いやあ、すごいオバはんですよね。なんかね、僕のイメージだと、ティナって関西人なんですよ。「おっ、ボーイやんけ。あんた相変わらずええ男やなあ。そうやっ、今度一緒にやらんか? アホウっ、なに赤くなっとんねん、いやらしいわぁ。2人でなっ、デュ〜・エッ〜・トやっ。なっ、やるで。ほら、もたもたせんと」て感じで『トゥナイト』を吹き込んだと、そんなイメージありません?
続いて第16位は、ジャン!! キターっ!! ミックジャガー!! !!×3個の大放出で祝っております。凄いのばかりで、ここにいるのが高いか低いかわからなくなってきた。英国の音楽誌だったら、ミックとフレディの戦いになるのかな? フーム。ストーンズのことは懐かしの名盤ジャンジャカジャーンでずいぶん語ったが、ミック単体はあまりふれなかったかな。大好きなストーンズのアイドルはキースだ。もう絶対的な存在で、でもやはりミックがいないと光らない月だな。ソロのライブビデオを見ていると、そろそろミックが出でくるかなと考えてしまう。いろいろあった2人だけど、なんだかんだとずっとストーンズでやってきたことはよかっただろろう。でもね、ローリングストーン誌がミックを15位でいいの?って、お後がよろしいようで。(続く)