オムロン ヘルスケアは、非接触・非拘束で眠りの状態を測る睡眠計『オムロン 睡眠計 HSL-101』を5月10日に発売する。
近年、夜更かしや生活習慣の乱れによる睡眠不足、いびきや歯ぎしりで深睡眠がとれない、あるいはストレス等による不眠など、睡眠に関する悩みを持ち、自分の眠りに満足していない人が増えているという。睡眠時間そのものも、この30年間で約40分減少し、日本人の睡眠時間は、OECD諸国の中で、2番目に少ないという調査結果も出ている。
睡眠が糖尿病や高血圧などの生活習慣病に与える影響の研究が進んでいるのは、以前本誌でも紹介したとおり。十分な睡眠の量と質がとれているかどうかが、健康に大きな影響を与えるのだ。
今回オムロンが発売する睡眠計は、自分の眠りを自分で創るために、睡眠の状態を知り、生活改善につなげる機器となる。災害時に瓦礫に埋もれた人を探す機器にも使われているものと類似の技術を応用し、電波センサーで細かな胸の動きや寝返りといった睡眠中の体動を検知。ベッドサイドに置くだけで、眠っている(体動が少ない)か、目覚めている(体動が多い)かを判定してしまう。さらに、健康管理サービス「ウェルネスリンク」で、睡眠計のデータから眠りの状態を視覚化し、眠りの傾向を分析。睡眠の改善をサポートしてくるという。
使い方は簡単だ。本体をベッドサイドに置いて、就寝時に「おやすみボタン」を押すと、測定を開始する。本体に睡眠時間(睡眠中に目覚めていた時間を除いた実睡眠時間)が表示されるとともに、インジケーターで、眠っていた時間帯(体動が少ない状態)、目覚めていた時間帯(体動が多い状態)が表示されるので、昨晩の眠りがひと目でわかる。
さらに同社がWebサイトにて提供する健康管理サービス「ウェルネスリンク」にデータを送ると、1日の眠りの詳細(ぐっすりレベル:眠っている状態を体動の程度で3段階にわけて表示。10分連続して体動のない睡眠時間=ぐっすり睡眠時間と定義)が時間単位でわかる。その他にも
・睡眠時間(睡眠中に目覚めていた時間を除いた実睡眠時間)
・ぐっすり睡眠時間(10分間連続した体動がない睡眠)
・寝つき時間(就床から入眠まで、寝付くのにかかった時間)
・夜中の目覚め時間
・夜中の目覚め回数
・朝早く目覚めた時間
・就床・起床時間
などの情報を、週単位でグラフ表示してくれる。
そして、ウェルネスリンクでは、これらの情報をもとに、睡眠課題を解決する「ぐっすりチャレンジ」プログラムを提供するという(ウェルネスリンクプレミア会員向けサービス315円/月)。眠りに影響していそうな自分の生活習慣をふりかえり、その上で、少し努力すれば実行できそうな習慣の改善を1~3個決めて、2週間挑戦すると、2週間後、眠りの変化がレポートにして届けられるので、。結果を確認して、さらなる改善を行なうことが可能だ。
眠りを管理するハイテク機器ともいうべき本製品。睡眠に悩みを抱える昭和40年男なら、ぜひとも試してみたい一品だ。