神様からの贈り物!?

道を歩いていると見慣れたモノながら、道で見るには似つかわしくないのがあり、なんとなく瞬間的に理解不能状態に陥った。無造作に二つ折りになった1000円札7枚だった。周囲に気がついている人はいないようで、はそれを拾い上げた。ここからがさあ大変。実は誰かが見ているのではなかろうかと、チキンなハートがブレイクしそうだぜ。でもキョロキョロするのはカッコ悪い。ともかく交番に届けることにして足早に向かった。チキンは誰かが見ているかもしれないとポケットに入れることなく、そのまま交番まで持っていった。

 

若いお巡りさんに「これが風に吹かれて流れてきたんです」と報告して、やっとドキドキチキンハートは治ったのだった。「謝礼はご要望ですか」と聞かれ「いりません」ときっぱり。ただ、持ち主が現れなければもらえるとのことで、その期日が9月3日とのことだ。さあ、どうなるだろう。現金が裸で、しかも金額も微妙である。当然のことながら名前が書いているわけでない。

 

100円玉だったらラッキーとポッケに入れたことだろうが、いくらだったら交番だろうとふと考えた。皆さんならいかがでしょうか。熟考してやはりお札以上かなあなんて考えたが、1枚だとしたら微妙すぎるし持ち主もおそらく落としたことさえわからないだろう。が、やはり7,000円ともなると大金である。5,000円だったら? そんなくだらないことを考えている自分がおかしくて笑えた。

 

そして我想ふ。交番の往復と書類作成の時間でおおよそ20分である。持ち主が特定できない場合、時給21,000円のお仕事だ。ホステスレベルだろうか。それと冒頭で書いたとおり、場所に似つかわしくないモノを見てしまった時の思考回路がとても新鮮な経験だった。もうすぐ57歳になる人生でこんな体験はしたことがないと若きお巡りさんと笑い、彼もこうした届けは経験がないとのことで2人で笑っていた。人生、ララでありますな。ちゃんちゃん。
 

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