さあ、いよいよ今日は海岸清掃イベントじゃ。燃えるぜ、真っ白な灰になるぜ。どれだけの『昭和40年男』読者さんが来てくれるかなあ、ワクワク。
で、つぶやきはといえば最新号 (vol.73) で皆さんとのシンパシーを楽しむ、大編集後記である。連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では昭和49年を取り上げ、このカードの持つ意味までを深く掘り下げてくれた。プロレス関連の記事は毎号必ず載せているが、毎度おもしろい (出たーっ) のは、ライティングを担当してくれている堀江ガンツの筆圧と、ご登場いただく検証者のおかげだ。今回は『1976年のアントニオ猪木』の著者で、ノンフィクション作家の柳澤 健さんに熱く語ってもらった。
すごい迫力の写真で、あらためてアントニオ猪木さんってのはスーパースターなんだなと思わされた。この凄まじい表情をして戦っている姿に、男心がときめかないはずがない。真のオーラを纏った人間は、それに引きずられて人生を歩くのである。そんなオーラが僕も欲しかったが、こればかりは天からの贈り物だな。
この試合を観たことが鮮やかに蘇った。親父がすごい試合になるぞと、僕にぶっ込んだのである。小学3年生の当時でもプロレスやボクシング、プロ野球などのスポーツはすでに強い関心事だった。それは親父にとっても一緒で、息子たちと共有しながら楽しみたいのは古今東西変わらない。僕も小さい頃から息子を引き連れては、タイガースの応援に行ったものだ。興味のない女房は夫と息子が長時間いなくなるのを満喫できる。この構図も古今東西変わらないかもしれない。
この記事のストーリーは泣ける。二人が試合終了後に抱き合って涙を流したとあるのだが、僕にはその記憶が残っていなかった。小学3年生だものなあ。ただ、猪木さんがかっこよく勝利した記憶はなんとなく残っているし、親父と興奮したことも楽しい想い出だ。そしてこの4ページの物語は晩年の話に展開する。うーむ、見事じゃ。これはまだ買っていない方のために隠しておくことにする。だからさっ、まだ買っていない方はそろそろ決めなさい。お持ちの方がきっとうなずいているよ、素晴らしい4ページだなと。