恐竜博物館へよォ~こそ。最新号 (vol.73) の紹介と、ご購入いただいた方々とのシンパシーを練り上げる大編集後記はまだまだ続くよどこまでも。今日はタイトルしたとおり、この特集のもうひとつのキモとなるセクションの “怪獣” である。名付けて「怪獣への進化」である。
この特集は実によくできていて (うぎゃー、自分で言うな) 、俺たちにとっての恐竜原風景から入って、最新恐竜事情へとつなげた。これで完成でよかろうとならないのが、よくできているのだよ。俺たちのガキの頃は恐竜ブームだったと断言できる。それは怪獣に牽引されてのことだった。大人たちの本気は、地球と人類の滅亡をモチベーションとする怪獣の数々を生み出し、それらを守るヒーローとの大決戦の数々を俺たちに見せてくれた。それらのモチーフが恐竜であることは言うまでもなく、加えて創作への熱意が俺たちの興味を掻き立ててくれた。
ここでは “バカ映画の巨匠”、河崎 実監督によりウルトラ怪獣を懐かしの写真とともに解説していただき、さらに深い深い怪獣愛を語っていただいた。そう、俺たちも河崎監督同様に、深い愛がある。だから特集したのだし、みなさんも手に取ってくれているのだ。あの頃、俺たちのイマジネーションを掻き立ててくれた大人たちにあらためて感謝である。
さらにこのセクションでは、ゴジラシリーズのデザインを手がけてきた怪獣絵師の 西川伸司さんにもご登場いただいた。現在、怪獣デザインのトップランナーである氏の視点でたっぷりと語っていただいき、重厚な6ページが仕上がった。このセクションによって、俺たちと怪獣ひいては恐竜との関係にガッテンガッテンするのである。
特集は現在の恐竜と出会える博物館や興味深いライブ、グッズの紹介で幕を閉じる。よくぞ恐竜をテーマにしてここまで詰め込んだものだと、感心しているそこのあなたはよろしい。「ふん、恐竜だあ。今回の特集はスルーだな」と、手に取っていないあなたは人生の損失ってもんだ。永久保存版の一冊をぜひっ!!