6度目となる被災地の取材に出かけてきた。写真は僕がコンパクトカメラで撮影したもので、誌面では武田入魂の画像をお届けする。がれきの山になっているのは、石巻地区にある仮置き場だ。こんな場所がアチコチにいくつもできていて、前に立つとがれき処理の受け入れを反対している声が悔しく感じられる。政府では3年間ですべてのがれきを処理するとしているが、ちょうど本日の環境省からの発表によると、岩手、宮城、福島の3県沿岸部のがれきの埋め立てや再利用といった最終処分までできた量が、現時点で全体の5%にとどまったとのこと。3年どころか10年かけてもこのままでは無理だ。
1年もの時間が過ぎ、放射能の問題は大きいものの、それ以外の部分では復興へと向かっている。なんとなくそんな空気が流れているがとんでもないことで、現場に入って見えてくるのは、復興どころかその準備段階に全力であたっているといった状況だ。日本中の協力が必要である。さらに仮設によるストレスも大きくなっているようだ。阪神淡路でもそうだったが時間と比例するかのように仮設住民たちの問題が増加していった。あのときに学び、今スグにでも手を打っていく必要にせまられている。