昨日より始まった勝負 (vol.73) は、ティラノサウルスが切込隊長であり番長でもある。表紙に起用したうえ、特集の顔となる扉でも登場する。しかも同じ絵を使うというのはいかがなものかと突っ込まれそうだが、これに関しては僕は堂々と自信を持っている。というのも…。
作り手の苦悩を伝えるのもこの大編集後記であるから、赤裸々にいっちゃうよー。表紙は縦位置であるが、絵そのものはご覧のとおりで横位置である。この絵は絶対に全てを見せたい。バックの噴火や尻尾がなければ、この絵が伝えたいことが半減する。で、初めに考えたのは90度回転させちまえである。うむ、おもしろいにはおもしろいのだが、これは苦肉の策っぽくて嫌だなとボツ!! 続いて上下をブラックで締めて横ではめ込んだ表紙を作ったが、これはカッコよすぎる。『昭和40年男』の表紙は特集にもよるが、いい意味でダサくなくてはならないと考えている。
悩むこと少々で答えが出た。扉で見せればいい。表紙は迫力重視で縦でできるだけデカくということで、頭はロゴギリギリ、足は切れないギリギリにした。扉ではこのように絵の全てが見えるようにして完成した。尻尾が切れている部分は元々の絵がその仕上がりだったのである。これには作家の意図が何かしらあったはずだ。
てなわけで、レイアウトはバッチリと決まり、後はリード文をあーでもないこーでもないといくつも書いては捨てを繰り返し、ドッスーンで始まるのを採用した。タイトルのこだわりは “俺たちだけの” である。俺たち世代がガキの頃に見たロマンを中心にして構成しているからだ。そう、恐竜の世界は進化しているのだ。それも丁寧に含んだ編集部ではあるが、メインは俺たちが見た恐竜ワールドである。さあ、皆の衆、総力をあげて作った博物館に、お越しくだされー!!
ペロろうです。いやー、恐竜で勝負!という思いきった特集は面白かったです。コンビニや本屋さんとかではティラノサウルスのイラストがデカデカと描かれた表紙はまさにインパクト大で、かつて昆虫を表紙としていたジャポニカ学習帳を彷彿とさせました。恐竜の次は昆虫か、それとも生き物全般ですかね?もしいつか昆虫の特集を組むとしたならば、カブト虫の写真をデカデカと写した表紙だといいなー。