店舗のデザインがかっこよくなっちゃったけど。おっさんの苦手なタッチパネルになっちゃったけど。どえりゃー失言騒動もやっちゃったけど。僕を牛丼と深夜のビールで育んでくれた君を見放さないからね。吉野家くん、元気を出しておくれ。
てなわけで (!?) 、遅ればせながら話題の親子丼を食ってきた。タッチパネルでパシッとオーダーを決めると、おおーっ、卵をとく音が響いてきたよ。その所要時間から、極めて軽く合わせての投入なのがわかる。そして待つこときっかり30秒で、写真のどんぶりが僕の前に届けられた。写真なんて撮ってないでせっかくの出来立てを食べなさいとつぶやきながらも、血糖値対策のベジファーストを貫く僕で、吉野家では “紅ファースト” と僕が呼んでいる、まずは紅生姜をよく噛んでいただく。続けて玉ねぎをいただいた。
ネットの中には、すでに感想を書き込んでいる先輩方が多くいて、ほとんどが玉ねぎシャキシャキのアクセントを称賛している。が、僕は玉ねぎ生が大好きだから歓迎するが、これはきっとお兄さん焦ったのではあるまいか。やはりネットで見られる親子丼の玉ねぎは、もう少し出汁色になっているからおそらくそうだろう。この煮え方では、子供だったら玉ねぎ嫌いになりかねないほどの生感だった。
いよいよ掻っ込むと、うん、普通にうまい。10年の開発期間をかけたとのキャッチフレーズで、ふむふむとりあえずはその努力を評価できる。って、どっから目線だ。僕には少々甘さが強いが、一般的にはきっと高評価だと思われる。そしてこの甘さは、紅生姜や唐辛子がよく合う。あっ、僕は吉野家のあまり辛くない唐辛子が大好きで、牛丼にもドバッとかける派だ。
気になったのはズバリ「肉少なっ」である。4個かあ。うーむな気分で、肉を大事に大事に食べるのがちょっぴり惨めな気分を連れてきたぜ。切ないぜ。これもきっとお兄さんのミスだろうから決定的でないながら、タッチパネルに見られる肉量との差異がさらに哀愁を連れてくるぜ。が、よくよく考えれば税込437円なのだ。十分なコスパで文句言える金額ではない。ましてや56歳にもなったおっさんが情けないっ!! この発売に合わせてか、親子丼の本家のなか卯はリニューアルを施したそうだから、近々試してここでつぶやかせていただこう。