ご覧の簡易書留が届いた。へっ? なんで三浦国際市民マラソンから? 封筒を開けるとあらびっくり、QUOカード3,000円分が出てくるじゃないか。同封のお手紙を見ると、「ランナーの皆様へ」ときたもんだ。チッチッチ、これは間違いだぜ。僕はこの近年さぼり続けていてランナーでないもの。
1994年のことだ。茨城県で開催される勝田全国マラソンで初めて42.195kmを体験した。以来、毎年1月の最終月曜日にプログラムされる (以前は紀元節の旗日だった) 大会をターゲットにしてなんとかランナーを続け、15回の完走を記録している。ボチボチのペースで走っていたのだが、最後が6年前の50歳の時でここのところサボり続けていることになる。毎回申し込むものの、何かと理由が浮上しては口実にしてキャンセルを繰り返していた。去年はコロナで中止となり、これは不可抗力だと胸を張ったりして (笑) 。そして今年も早々の去年9月に中止が決定した。
1年の衰えが年々増すのは、同世代諸氏の誰もが実感していることだろう。これは本当にいかんのだが、僕はコロナのバッキャーローダイエットと称して、この2年と少しあまり強く負荷をかけずに実践していて、成果もバッチリ出ている。そんな折だから、今年は走ろうと固く決意していた。が、残念ながら中止で、何かいい大会はないかなと探していたところ、ハーフながらこの大会が見つかりエントリーした。人を誘うのがなんとなく憚られるコロナの状況だったので、一人で行くことにした。3月6日の三浦だったら暖かいだろうから走りやすいだろうし、完走後はダウンを兼ねてマグロ三昧一人旅なんて楽しもうとワクワクしていた。6年もランナーから遠ざかっているから、ハーフというサイズもいい。だが残念、これも中止が決定してしまったのである。
後日、記念Tシャツが届き、なかなかいいデザインだ。会社のランナー仲間でかなり優秀なランナーも、フルで大きな大会にエントリーしていたが、中止となってしまった。二人で中止Tを決め込んで、今年秋には仲間たちとなんちゃってな駅伝に出ようなんて企んでいるところだ。
で、本題だ。Tシャツが6,000円とは高いと思うが、大会準備にまつわる経費を考えたら仕方なしだと、むしろ感謝でいただいた。それに、大会からのインフォメーションでは、ギリギリまで開催する予定だと発信してくれていた。人目ばかりを気にして意思なく中止の決定を下すのは、マラソン大会に限ったこっちゃない。あっちが止めたからこっちもという、日和った決定ばかりを見させられている気がする。うんざりしていた中で、三浦くん (!?) はなかなか気骨があった。それを十分に感じられて余は満足だったのに、こんないいものが送られてきたのはびっくりポンである。サボり続けているランナーだから、何か走りたくなるようなグッズ購入に使おうと考えている。予期せぬこんな喜びっていいなと感じてもいるし、気骨だけでなく誠意まで感じさせてくれた三浦くん、ありがとう!!