1979年の冬休み、中1だった俺は
生まれて初めてLPレコードを買ったのだが、一晩明けた翌日も
前日同様、まだうれしさがたっぷりと残っていたことを記憶している。
そしてやはり前日同様、
すさまじい集中力で頭からケツまで通して聴いた。
1回目とは印象が変わって聞こえる曲や
好きな曲へと育っていく曲。その変化が楽しい。
そして、1枚を通して聴くことでクイーンのことが理解できたような気がした。
とくに1曲目の“ムスターファ”が気に入り、
何度も繰り返し聴いたのだった。
ミュージックライフでのクイーンのページを何度も読み、
そしてまた聴き込む。
「ここまで愛してもらえればLPも幸せだろう」
というほどのかわいがりぶりであった。
いやあ、今振り返ってもなんであれほどの集中力が
突如として湧いたのだろうと不思議に思える。
それまでの自分にとってのヒーローと完全に異なる存在だった。
正義の味方じゃなくて、しかも外人だ。
写真でしか見たことがないとてもとても遠い存在であるのに、
奏でられる音がグイグイと引きつけるのだ。
それまではラジオや録音したカセットからのものしかふれていなかったのに、
2,500円もの大金を出して所有したことがファンの証だと思った。
ロックというジャンルにふれているという行為が、ちょっぴり誇らしくもあった。
大人の階段を上がったんだなと。
「キッスやベイ・シティ・ローラーズは子供の聴くものさ。
この高い演奏力と音楽性を持つクイーンこそがロックなのさ」
という、はなはだしい誤解をしていた。
クラスにクイーンを真剣に聴いている者はいない。
新学期が始まれば、俺はきっとオピニオンリーダーに違いない。
そうですよね、もっこりタイツはねぇ。
でも、最初にはまってしまって。
その辺は今後展開していきますので見守っていてください。
今回のAC/DCは行こうか悩みましたが、
なんだか懐かしいだけの存在に思えてしまってパスしました。
こんにちは。
私の周辺では女子はBCR、男子はKISSやエアロスミス、もっこりタイツのクィーンが好きとは
誰にも言えない雰囲気でした。もうちょっと大人な人たちにクィーンみたいな妙なのは女子供の…
と、今だったら言葉狩りで袋叩きにされるような評価をされていたとはつゆ知らず(笑)
この春、AC/DCが来るんですね。中学の同級生にファンがいたなぁと懐かしく思い出しました。