男はつらいよに学んだ別れ 〜大編集後記。

 

買ったかな? 読んだかな? 『昭和40年男』の vol.72 はしっぽりと別れを綴っていて、読み応えある記事が満載だぞ。ぜひぜひ、手にとってくだされ。では今日も元気に大編集後記でいってみよー!!

 

特集は序章と終章で4つのセクションを挟んだ。第1章は「涙の名場面」として、昨日もつぶやいたテレビドラマ編に始まり、映画、特撮ヒーロー、アニメ、マンガと続く。そしてこのセクションのアンカーを務めるのが、寅さんである。

 

ちょっと脱線ゲームながら、昭和をテーマにしたセミナーと呼ぶと仰々しいが、そんな機会をいただくことがままある。今年も1月から月イチ3回で藤沢市役所からのミッションを受け、ありがたいことにが命懸け (!?) で取り組んでいる「還暦上等」をテーマにして、「昭和から元気をもらおう」を合言葉に1月はコンテンツ編、2月はモノ編として展開させてもらえた。『昭和40年男』の編集長としての考察が7割と、東京都荒川区で育った電気屋の息子3割で組み立てて発表している。このコンテンツ編では仮面ライダー、ウルトラマンに始まり、オカルト、スーパーカー、松本零士、歌謡曲、笑い、ドラマ、角川映画、洋楽&シティポップ、そしてバブルによってもたらされたカルチャーでまとめ込んだ。年齢的にも徐々に上がっていく構成だ。うむうむ、我ながらよくできている (笑) 。で、アンカーを「加齢によって知る世界」として『男はつらいよ』を持ってきたのだ。ふっふっふ、完璧だぜ。てなわけで、特集の構成を作る以前にもセミナーで同じようなストーリーを作っていたのである。

 

特集の本文は、寅さん愛があふれにあふれている1コ上の兄貴ライターの金子が担当した。随所に光る彼の切り口が小気味よく、寅さんフリークにはまさしくシンパシーを楽しめるページだと思われる。事実僕もニヤニヤしながらうなずいて読んだ。『傷だらけの天使』に始まり、寅さんで締まる第一章は怒涛の24ページだ。

 

ご購入いただいてない方にはネタバレだが、まあよかろう。金子兄貴の書き出しはこうだ。

あばよ、達者でな。

ここから寅さんの別れに学んだことをゆるりと、時には激しく強く投げ込んでくる。手前味噌だが、見事じゃ。そして観たくなる。久しぶりに寅さんに逢おうかな。と、そんな気分を皆さんも味わってくれいっ!!
 

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