カラオケが気持ちいいナンバー!!

♪古いアルバムの中に〜「想い出がいっぱい」のヒットで知られるH2Oであるが、このヒットの2年以上前に同じく彼らから馴染み深い歌が届けられていたことを『昭和40年男』の仕事をするようになってから知った。テレビドラマの傑作『翔んだカップル』の主題歌で、キスの味がレモンパイなんだと中坊だったの妄想を広げてくれた「僕等のダイアリー」が、彼らのセカンドシングルだったのだ。しかもっ、デビュー曲がこのドラマの前に公開された劇場版に起用された「ローレライ」だったとのこと。うーむ。

 

『翔んだカップル』の原作は、中学に入る直前に連載が始まり卒業の頃に終わったのだから、昭和40年男にとってはまさしく妄想ばかりを連れてきた。高校生になると、こんなふうに女の子と過ごすんだ。二人きりでひとつ屋根の下ってどんだけグレイトなんだ。その妄想が少しずつリアルに見えてきた中3の秋にテレビドラマが始まり、前述したようにキスの味まで妄想させられたのである。周囲からは、キスをしたという報告やあの子がしたとの噂が舞い込んでいたりしたから、なお悶々としたのだった。

 

このドラマによって、桂木 文ちゃんが後にも先にも僕にとってのナンバーワンアイドルになった。悪戯っぽい微笑みにフォーリンラブした中3で、後にヌードを披露した時には喜びよりも悲しさを感じたほどだ (買って宝物になったが) 。この感覚を、後にJ・ガイルズ・バンドが「堕ちた天使」で代弁してくれた (笑) 。それほどにアイドルだったのだが、この恋にも似た気持ちには、リアルタイムで『ムー一族』を観なくてよかったと思っている。あそこから少し成長した文ちゃんが、『翔んだカップル』の山葉 圭を演じてもきっとついてはいけなかっただろう。薬師丸ひろ子さんやソフィー・マルソーさんの成長に違和感を感じた同世代諸氏はおるまいか? そんな感覚である。

 

さて本題。この曲をカラオケで歌うことが最近増えた。先日はある大物マンガ家と遊びに行って披露したくらいだ。彼はこの曲をご存知でなかったが…。このハモリは付けやすいから、ぜひ同世代諸氏は仲間とH2Oのコピーデュオを結成してトライしてみてくれっ。そしてさらに本題。もう間もなく発売号 (vol.72) の締切タイミングに、こんな話を持ち出すのはなんだか怪しいと思ったそこのあなたっ、楽しみにしていてくだされ。
 

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