30歳の誕生日。

今日会社が30歳を迎えた。設立日は1年遡るのだが事業開始には踏み込めず、準備期間だったと言えばよろしいだろうか。で、初めての決算の起算日が平成4年の 3月1日だから、気持ちの中では設立日よりこの日が誕生日と感じられる。昭和40年に生まれ、昭和56年の3月、15歳の春に音楽で食うことを決心した (夢は叶ってないが) 。この日を第2の誕生日と位置付けて、第3がさらに11年後の会社のスタートということになる。56歳であり、41歳であり、30歳である。

 

ロックスターたちは30歳の時に何をしていたのだろうと、パラパラと眺めてみた。ミック・ジャガーは『山羊の頭のスープ』(’73) をリリースした年だ。ウンウン、少しマイルドな方向へと舵を切ったアルバムだな。ロッド・スチュワートは、やはり転機となる『アトランティック・クロッシング』 (’75) をリリースしていて、フェイセズを解散した年でもある。黒っぽいロックからやはり舵を切った年が、偶然にもミックと2人とも30歳というのがおもしろい。エアロスミスのスティーヴン・タイラーが30歳の年は、昭和48年のデビュー以来毎年1枚リリースしていたスタジオアルバムがなく、バンドはピンチを迎えていた頃で、相棒のジョー・ペリーとの不仲やドラッグ問題などが持ち上がっていた年だ (’78年) 。うーむ、なんだか30歳はあまりよくないなあ (泣) 。心より尊敬しているジミ・ヘンドリックスとオーティス・レディング、ジャニス・ジョプリンは、30歳を迎えることなくこの世を去った。

 

国内ミュージシャンに目を移そう。我らがジュリーは29歳の昭和52年の暮れに「勝手にしやがれ」でレコード大賞を受賞して、「サムライ」「ダーリング」「ヤマトより愛をこめて」「LOVE (抱きしめたい)」と、『ザ・ベストテン』で一等賞男だった頃だ。おっ、いいじゃん30歳。僕に大きな影響を与えた忌野清志郎さんの30歳は昭和56年で、前年にエレキトリックバンド変身のファーストアルバムとなる『ラプソディー』をリリースして、初の武道館公演や僕にとってはベストアルバム『BLUE』のリリース年だ。ほっ、いいじゃん30歳。外国人は早熟なんだな。そういうことにしておこう。日本人でよかった。

 

僕の仕事としては、去年に『昭和45年女・1970年女』をリリースできて、5月に新ブランド「昭和ジェネレーションパラダイス」を立ち上げて、紙のアウトプットとは異なる世界を創造していく。まさに勝負の30歳だ。既存のバイク・音楽関係の仕事もしっかりとこなして、30歳を盛り上げていくぞーと燃えている今日の誕生日だ。パーっと繰り出したいところだが、『昭和40年男』vol.72の最終作業でそれは叶わない。だが、この最新号の表紙をめくったページに見開きで掲載する「昭和ジェネレーションパラダイス」の仕上がりにうっとりしているところだ。さあ、いくぜっ30歳の俺!!
 

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2件のコメント

    • タバ老人さん、メッセージありがとうございます。
      ラプソデイ、プリーズ、そしてビートポップスとの4枚が僕らの青春4作ですかね。

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