吉野家でハートブレイク。

令和4年もすでに1ヶ月半が過ぎ去ったというのに何かが足りない。「わかったーっ、吉野家の牛丼だーっ!!」と行ってきた。以前から僕のつぶやきに登場する我が街が誇る2軒の吉野家は、差異が大きい。僕の素人読みでは、直営とフランチャイズの違いだとにらんでいるのだがこれやいかに。ともかく小さめの店舗でフランチャイズだとにらんでいる店の方が昭和の風情があちこちにあって好きなのだが、直営とにらんでいる大箱は駅と会社を結ぶ道上にあるからこちらを使う方が多い。てなわけで今日もそちらにお邪魔した。ここのところ激務が続いているから、贅沢に頭の大盛りを食う気満々で入店した。

 

座ると「ゲゲっ」とおっさんは激しくハートブレイクだ。「ブルータス、お前もか」とは言わなかったが、この写真でおっさんの何がハートブレイクかおわかりだろうか。つぶやきジャンキーの方々ならきっと僕の悲しみを理解しつつも「クスッ」と笑っていることだろう。そうタッチパネルだ。

 

ハイテク音痴な僕だ。だがそれだけではない。他の多くが自販機で食券なのに対して、吉野家が突っ張っていたのは江戸文化の継承者なのだと勝手に思い込んでいた。頑ななまでに守り通している愚直さが好きだった。最近メニューが増えたり、黒基調のカッコよすぎる内外装だったりとニューウェーブは感じていたものの、この部分だけはメスを入れない。さすがだと思っていた。注文を聞いて厨房に声をかけることが、ふれあいだと思っていた。汁だくが選択できたのはさすがと感心したものの、楽しみにしていた頭の大盛りもうれしさ半減である。

こうなるともう1軒が気になる。てなわけで、近々「やったねパパ。明日はホームランだ」と叫ぶ。きっと向こうはこんな投資はせずに、昭和を守り抜く…はずだがちょっと怖いなあ。
 

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