立春が過ぎると南 沙織さんの名曲「春の予感」を口ずさむことが増えるのは毎年の恒例であるが、今日予感している春はちょっと違う。今会社にはまさしく山と積まれていて明日を待っている本がある。偶数月のもはや恒例と言っていいだろう『昭和40年男』の総集編、『俺たちが愛した 昭和ヒーロー』が明日発売である。ヒューヒュー、パチパチパチパチ。この表紙にビビッとこない同世代男子はおそらく日本中に3人くらいしかいないだろう。なんだか騒ぎになりそうだから、春の予感なのだ。そしてこの山は、ウチのオンラインショップ対応だったり、書店さんからの追加注文用でいつにも増して多く注文した。
今回の目玉は巻末に70ページで掲載した、“原寸大仮面ライダーカード全集” だ。552枚を掲載して、縮小したものの裏面もすべて載せた。表紙で宣言しているとおり、まさしく永久保存版である。当時、すべてを揃えた者は日本中に何人いるだろうか。親が相当の金持ちで箱買いしていたとか、小学生ながら新聞配達のバイトをしていたヤツくらいだろう。僕はわりとがんばってコレクションしたが、せいぜい100枚超えとかそのレベルだったと思う。小遣いは並だったし、バイトもしてなかったし、購入先の駄菓子屋に行くとついついみつあんずやあんこ玉の誘惑に負けるからだ。それでも、友人が持っているあの憧れのカードやラッキーカードを目指して、だいぶ投資した。
ちょいとそれるが、今回の総集編はいつもより16ページ多い。雑誌は印刷の都合でほぼ16単位で増減する仕組みで、総集編は普段 16×9 の144ページプラス表紙周りの4ページ立てで作っている。今回仮面ライダーカードの一挙掲載が70ページで前説に2ページつけてあり、普段通りだと偶然ながら本文の半分がカードページということになる。これはあまりにも依存しすぎだなと、増刊担当の相棒に16ページ増やすように命じたのである。それに対応してくれたおかげで、ライダーページよりも多くの編集ページで構成できた。手前味噌だが、持つべきものはよきスタッフである。
で、552枚のカードを掲載したわけだが、裏面の終了番号は546番である。つまり、6枚が失敗しちゃったということで、1番から並べてあるからそのダブりを確認できる。なんとも言えない昭和のおおらかさに、きっとほっこりすることだろう。てなわけで、買う買わないは抜きにしても明日は書店でご確認いただきたい。見ているとレジへ運んでしまうだろうなあ、ふっふっふ。
ライダーカード全部載せはお見事でした。同じ番号でも時期によってトリミング違いがあったりと、コレクションは大変でした。FBでもコメントしましたが、当時者としては表紙がちとザンネンではありましたがw