江川投手が最終回に登場 ~大編集後記。

 

今日も行くぜっ、最新号 (vol.71) のPRでいっ、大編集後記だぜっ!!

 

俺たちは野球世代だ。小学生の頃の遊びといったら、野球にまつわるものばかりだった。夢は誰でも見る権利があるから、も一時はプロ野球選手になると決めた。おそらく同世代諸氏で同じ夢を描いた者は多かろう。次々と現れる怪物君によって夢は消えていった。

 

俺たち世代にとっては、まさしく怪物と形容するのにふさわしいのが江川 卓さんであり、この傑作連載の最終回を飾るにふさわしい。この4ページだけでも『昭和40年男』の vol.71 は買いだと、僕はここに強く断言する。

 

この記事の書き出しは、これまで30人の野球人を取材してきて、ライバル、難敵を江川さんだとした方が最も多かった、としている。そう、俺たち世代にとって最も鮮烈なるピッチャーで、僕は大の野球好きの親父から作新にとんでもないピッチャーがいるんだと興奮気味に教えられ、その名前を記憶した。やがてあの騒動があったものの、念願のジャイアンツに入団して見事な活躍を果たしたのはご周知のとおりで、記事では “浮く球” についてご自身が語っているのだ。また、オールスターでの9連続三振を逃してしまった一球のことも詳しく語ってくれている。

 

江川さんが活躍した当時の僕は完全なるトラキチで、掛布さんが大好きだった。江川さんとの対決は掛布さんを応援しつつも、江川さんも最高のストレートを投げ込んでくれと不思議な感覚で見守った。まさしく真剣勝負と呼べる、プロ野球の醍醐味を教えてくれた最高の対決だった。王、長嶋時代を知らないわけではないが、僕ら世代にしっくりとくる最高峰対決は江川vs.掛布ではあるまいか。

 

この連載は、プロ生活における “最も記憶に残っている一球” が決まりの質問で、これまでの連載で30球が綴られてきた。最終回となる最後の一球が江川さんで、掛布さんの背番号である “31” 球目というのは決して狙ったわけではない。そしてその一球とは? 答えは最新号の131ページにある…ってまた31かよ (笑) 。さあ、書店へと急げ。すでに持っている方はこの奇妙な偶然に、ウンウンとうなずいてくれっ。

 

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